共食いの序章 ページ40
...
「死を...死を...永遠に目覚めぬ泥土の眠りを............異能者に死を。」
『............ハァ.....っ.........』
『(傷が深い...此の侭じゃ......)』
全体液を操作し、無理矢理腕と足を動かす。激痛が疾走り、意識が朦朧とする中、何とか人目に付きそうな場所迄辿り着く。
『(人の気配を感じたら、少量の血を流して気付いて貰おう...。)』
明かりも少々あり、血を流して倒れていたら一発で救急車呼び確定だろう。
『誰か.....早く来て............』
『(中也........ご免...こんな時間に外に出て.........ご免...)』
『ちゅ...や.......』
「ニャァ........」
『なん...だ........猫...か........。』
共食い開始まで、後数時間後。
中也「糞!糞!!.....ああああああ糞!!!」
目に入る物全てを破壊し得る程の剣幕で、思い詰める幹部。
紅葉「声を荒らげるでない。例の異能者狩りの事かえ?」
其処に、冷静に中也とは真反対の態度で問うもう一人の幹部。
中也「.....Aが、姿を消しました........。」
静かに、泣きそうに、呟いた。
ただ、声色とは想像も出来ない、己の握り拳さえも、握り潰しかねない程の力を込めた両手。その気迫は何処にも放たれず、ふっと時間と共に消え失せた。
紅葉「愚かよのう、其奴は命が惜しくないらしいな。...然しな、中也。お主は判っておるのじゃろう?Aが有事であっても必ず生きていると。」
中也「はい。アイツの生死の熟知しています。」
紅葉「...お主らの事、妬ましく思うぞ」
中也「止めてくださいよ」
紅葉「冗談じゃよ。」
-------------キリトリセン--------------
遅くなってすみません!!!まじで難しいですね...。
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年5月14日 21時