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興味 ページ28

...



此の頃のAは兎に角にも、何をするにも興味が湧かなかった。ある意味ではこの頃の太宰とAは似ていた。


『(中也...中也...中也...。)』


中也しか興味が無い、太宰が死ぬ事にしか興味が無いように。


中也「A、A...A...?」


『ん?』


中也「首...締まってる」


『あ、ご免。』



中也「待て、工場通りに行ったのか?」


中也「誘拐してくれって云ってるモンじゃねえか!」


『私は止めた。...絶対中也に怒られるって云った。』


中也「おお。...そうだぞ」


急に話にAに入って来て吃驚する一同。



白瀬「______さあ、行こうぜ!」


太宰「面白い。《羊》の諸君。中也君を連れて行くのは無理だよ。彼は今仕事の最中だ。ポートマフィアの命令でね」


『中也...』


太宰の話から聞くに、中也は此の太宰と共にポートマフィアの仕事をしているらしい。
そんな事はどうでも良くて、Aが気になったのは中也と離れる事になるかもしれないと云う危機だった。


そして太宰は、中也が仲間と云う名の、重荷を下ろす為に人質を無傷で解放するようにマフィア首領に電話で掛け合う。

無事に《羊》の仲間がマフィアから解放されたようだ。


白瀬「人質はもう居ないんだからな!行こうぜ中也、皆お前を待ってる!」


そう云って白瀬は中也の肩を掴んで歩き出そうとするが、中也は動こうとしない。


『(中也じゃなくて中也の能力でしょ。独りじゃなんにも出来無い癖に。)』


中也「悪いが、お前達だけで行ってくれ。犯人を捕まえに行く。」


そう答え、白瀬は中也の話を全く聞かず、報復すると云う事だけについてぺらぺらと中也に促した。


そしてもう一度肩を掴んで引くが、中也は全く動かない。ついでにAは白瀬の手を叩く。


中也「《荒覇吐》が先だ」

依存→←太宰、中也、十五歳



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作者名:ルナ | 作成日時:2023年5月14日 21時

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