また始まる ページ2
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舞台は現代のヨコハマ。異能力を持つ人間が蔓延る世界。
中也「二度目はなくってよ!」
少年、否、青年は内股でお嬢さま口調で、嘗ての相棒出在る太宰治に向けて苦言を呈していた。
『え』
太宰「おや」
中也「は?...A?!」
終始無言だった。
『だ、太宰久しぶり...な、何で此んな所に...?』
中也「うっ...」
中也は自分の醜態に、少女Aは引いて、否、驚いて要ると思っていた。だが当の本人は、嘗ての仲間と言っても過言ではない太宰の存在に驚いていた。
無論、Aは中也の事にも驚いていたが。
中也「おい太宰!Aが来るのも予想済みかってかァ?」
太宰「久し振りだねAちゃん...ただ今は感動の再会を祝してる場合じゃなくてね。また今度にしよう」
中也「無視すんじゃねえコラァ!」
どうやらその通りらしい。
『...判った、またね。ほら中也帰るよ!』
中也「何で俺が厄介者みてえにされてんだよ!!」
『ご免って...お帰り中也』
中也「...ただいま」
此方も半年ぶりの再会だった。
「二度目はなくってよ!...二度目はなくってよ!」
機械を通した中也の声が何度も鳴り響いた。Aの携帯電話から。
『はい、...見つかったよ。うん、じゃあまたね』
実は中也を見つけたあの瞬間に、即座に録音そして着信音に設定していたAなのであった。
中也「どういう事か説明して貰おうか...A」
『で、電話の相手は紅葉ちゃん...だよ?』
中也「なるほどな...高い高いをご所望しているんだな、そうかよく判った」
『...それじゃ私先に帰るね!』
中也「逃げられると思ってる程、目出度頭だったのか手前は...!」
また、非日常な日常が始まるのであった
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作者名:ルナ | 作成日時:2023年5月14日 21時