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辿り着いたのは、人気のない高台だった。ライトも音楽も全部消して、シンと静まり返った。
『...綺麗』
車外に出ずとも分かる、月明かりと星空。
これがたまのドライブの醍醐味なのだ。少ししか出ないからこそ分かる、外の世界の空気感。
「Aの方が綺麗だよ☆」
と、下を巻いて音を鳴らす。
『...はあ.........』
「あれ」
『本気でほっぺ殴るよ』
「やめて?」
『こっちがやめてだわ。ほんともう、空気ぶっ壊__』
目を瞑って説教垂れていると、突然影が掛かり止まるAの口。
「...久しぶりにしたね。あれ、どうしたの?こっち向いてよ」
ニヤっと笑い弄ぶように、Aの頭を撫でる。
『うるさいっうるさいっ!ほんまなんなんっ!?...ふーまのくせに。』
「っふふ、もっかいする?」
『せん!!』
「はーい。...ね、もうしないから。こっち向いて?」
『
クッションを抱き締め、顔を背けてそう吐き捨てた。
「...わかったわかった。帰ろっか」
エンジンを点け、車を帰路に走らせる。
「さっきの謝るけど、正直嫌じゃなかったでしょ」
『.........うん。』
『(...あかん、熱出そう)』
楽しいドライブになりましたとさ。
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あんゆ(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます☺️ (2月10日 14時) (レス) id: aac5c9b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - あんゆさん» 逆に良いんですか!?よろしくお願い致します!!! (2月10日 14時) (レス) id: c7332406b2 (このIDを非表示/違反報告)
あんゆ(プロフ) - 初めまして!この作品凄く求めてた作品すぎて大好きです!!もし良かったら自分の作品で紹介してもよろしいでしょうか? (2月10日 13時) (レス) id: aac5c9b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2024年2月10日 0時