近い距離 (ページ10)

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9話ページ10

毎日が現場みたいで

毎日が余韻で

でもそれを話す相手はどこにもいない。

誰かしらには伝えようかな、

そして私は電話をかけた

引っ越す前同じ学校だった
仲の良い男友達に＿＿＿＿＿＿＿＿＿

今まで相談もジャニーズのことも
包み隠さず話してきた

静かに最後まで話を聞いてくれて

アドバイスだってくれたから。

ﾌﾟﾙﾙﾙ

友｢もしもし｣

｢もしもし｣

友｢どーしたの？｣

｢話したいことがあって。｣

友｢え？なに告白？笑｣

｢違うわ！笑｣

友｢冗談冗談｣

｢で？｣

｢引っ越したじゃん？｣

｢お兄ちゃんができたの｣

友｢えよかったじゃん！｣

｢それがね｣

｢織山なの｣

友｢お前頭狂った？笑｣

｢妄想の世界でしか生きられなくなった？｣

｢えドッキリ？！｣

｢違うよほんとのこと笑｣

友｢ガチで言ってんの？｣

｢ガチだよ｣

｢でも誰にも言えなくて。｣

｢だからこれから話聞いてもらってもいい？｣

友｢俺しか頼れる人いないの？笑｣

｢いいよ、もちろん｣

｢いっぱい話して？｣

｢ふふっ｣

｢ありがとう、｣

｢ほんと大好き！｣

友｢...ありがとう笑｣

｢いや尚大くんがね？笑｣

友｢は？なんなのお前｣

｢俺のことは嫌いなんだ｣

｢そんなこと言ってないじゃん！｣

友｢ムキになんなよ｣

｢織山いんだろ？｣

｢え、あ、うん、、｣

友｢なんで照れんだよ！笑｣

｢だってよく考えるとほんと幸せなんだもん｣

友｢まぁお幸せに｣

｢うん、｣

｢ありがとうばいばい｣

友｢いいえ｣

｢じゃあな｣

言ってよかった

話せる人ができてよかった

私は幸せだな

.

.

.

.

｢ほんと好き！愛してる！らぶ！｣

声に出てしまった。

何の反応も無い。

よかった聞こえてなかった。