近い距離 (ページ15)

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14話ページ15

家に帰ると尚大くんがいた

｢ただいまー｣

尚｢おかえり｣

初めてだな｢おかえり｣って。

尚｢今日来てたでしょ？｣

｢言ってよ驚いたじゃん笑｣

｢私も驚いたんだって！｣

｢一緒に行った子が誕生日おめでとって！｣

｢チケットプレゼントしてくれたの！｣

｢かっこよかったよ！！！｣

尚｢え、誕生日？｣

｢それも早く言ってよ！｣

｢ありがとうかっこよくてよかった笑｣

｢おめでとうAちゃん｣

｢ありがと、｣

尚大くんはファンレ読んでるのかな

今日ファンレを入れてきた

『今日誕生日です』ってかいた

返信用封筒に住所と名前を書いて切手を貼って出して。

気づいてほしいな、

尚大くんはお返事しないってよく聞くけど

お返事ほしいな

尚｢Aちゃん！｣

｢ん？｣

尚｢ちょっと外出てくる｣

｢わかった気をつけてね｣

尚｢うん｣

あぁどっか行っちゃった

女の子に呼ばれたのかな？ご機嫌だったし

尚｢Aちゃん｣

｢あ、おかえり！｣

尚｢ただいま｣

｢はいこれ｣

｢え、ミルクティー？！｣

｢ありがとう！！！！！！！！｣

尚｢ごめんね？コンビニしか開いてなくて笑｣

｢全然全然！嬉しいよ！！｣

尚｢よかった笑｣

｢じゃあおやすみ｣

｢おやすみ！｣

私は幸せな気持ちに溢れて眠りについた

＿＿＿次の日

起きると尚大くんはいなかった

時計を見るともう12:00

そりゃいないわな笑

LINEを開くと

｢新聞とか入ってたからポスト見てきて｣

そう書いてあった

忙しかったんだな

そう思いながらポストを見た

そこには

封筒が入っていた

裏を見ると

『織山尚大』

なにこれ、返信？

え待って無理くない？

消印もされてる

中身を見ると

『Aちゃんへ

いつも俺のことを応援してくれてありがとうございます

お誕生日なんですか？！
おめでとうございます！！！

14歳の年も俺のことを好きでいてください笑

質問答えます

好きな食べ物は
お家の人がつくってくれる夜ご飯です

好きなタイプは
いつも明るくて笑顔でいる子
でも頑張りすぎないでちゃんと休んでほしいです

好きな服装は
なんだろうなんでもいけるかな

大好きだよ、A

これからも俺をお願いします』

涙が止まらなかった

なんでこんなことしてくれるの、

期待しちゃうじゃん。