Part84 プレゼント ページ37
『え……?』
突然のプレゼントにポカンと口を開ける私。
…アレ、私って今日誕生日だったっけ?
そんなワケもなく、頭にハテナマークが浮かぶ。
「なにボーっとしてんだァ?さっさと次行くぞ」
『え、、?ちょっと待って!半間くんの買い物に来たんじゃないの?』
「はァ?ンなワケねーだろ」
『じゃあコレは?何で私に?』
「何でもクソもねーわ、黙って貰っとけ」
そう言うと、再び私の手を握って歩き始めた半間くん。
黙って貰っとけって……
こんな高い物を黙って貰えるワケないじゃん!
まさか貰うとも思ってなくて、ちゃんと金額見てなかったけど少なくとも数万円はしたはずだ。
さすがの私も今回ばかりは引けないので、前を歩いている半間くんに抗議する。
『さすがにこんな高い物貰えないよ…誕生日でも何でもないのに…』
「ダリィー…俺がオマエにやりたくなったんだよ」
『え…?』
「……付き合ってからの初デートだろ」
『っっ!!』
…初デート記念のプレゼントってこと???
私ばっかりが舞い上がってると思ってて、まさか半間くんがそんなことを考えてくれてるなんて思いもしなかった。
一度も振り返ることなく前を歩く半間くんの後ろ姿を見上げると、彼の耳が少し赤い気がする。
そんな彼に私もドキッと胸が締め付けられる。
『…待って、半間くん』
「あ?」
『今付けたいから何処か座れる所行こう』
「あぁ…」
そう言ってそのまま百貨店を出て、近くの広場に行き2人でベンチに座る。
丁寧に包装されている袋と箱からネックレスを取り出すと、彼は自然とそれを受け取り“ほら、後ろ向け”と私に指図する。
そして、半間くんは私の髪を優しく掻き分けながらネックレスを付けてくれた。
「……ん」
『似合う、、、かな?』
「おー、いいじゃん」
『…すごく嬉しい…本当にありがとう』
「っっ!」
いつも意地悪ばっかしてくるし何もかも適当だけど、私のために色々考えてくれてたんだなと思うと本当に本当に嬉しくてちゃんと素直に伝えたかった。
少し照れながらもニッコリ笑って彼にお礼を言うと、目を丸くして固まった半間くん。
「……オマエがわりー」
『え?……んっ!?』
…そしてそのまま後頭部を強引に引き寄せられてキスをされた。
1094人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*Miyabi*(プロフ) - 推しが尊いさん» ありがとうございます…(泣)嬉しすぎます〜😂 私も誰だこの男前ってなりました(笑)でもそんな優しい半間くんが大好きなので……続編もよろしければお願いします! (2021年11月26日 17時) (レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
*Miyabi*(プロフ) - はんまのぬまさん» 優しい半間くんなんて最高ですよね🥺彼女一途な半間くん好き……いつも本当にありがとうございます!続編もよろしければお願いします✨ (2021年11月26日 17時) (レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - もう好き。(笑) 最高すぎて語彙力捨ててきました!前まで半間君怖い人っていうイメージしかなかったけど、ナンダコレ!オマエダレダ!のレベルで優しいしかっこいいし惚れました。お話良すぎるので自信持ってくださいね!更新楽しみにしてます!! (2021年11月24日 21時) (レス) @page44 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
はんまのぬま - なんて展開。半間くんほんまに優しい...一途。 ラフな格好でお迎えとか..抱きしめてくれるのとかもー語彙力なさすぎて申し訳ないです。笑 ゆっくりで大丈夫ですよ☺️たのしみにしております☺️LoveLoveしか勝たん🥺すれちがいもすき (2021年11月20日 2時) (レス) @page44 id: c9cacaf611 (このIDを非表示/違反報告)
*Miyabi*(プロフ) - はんまのぬまさん» 更新遅くてすみません😭2人のすれ違いを書いてみたかったんです…(笑)やっぱりイチャイチャらぶらぶな2人が好きですけどね!♡いつも楽しみにしてくださって本当にありがとうございます😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page44 id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*Miyabi* | 作成日時:2021年9月12日 20時