大好きになってしまった【半間修二】

Part７１　カップル ページ24

「ゴチソーさん」

『ごちそうさまでした』






前にも来たことがあるラーメン屋さん。

半間くんのお気に入りみたい。



今日もペロリとラーメンの大を食べきった半間くんは、“ラーメン食った後はアイス食いてぇよな〜”なんて言ってるのでまだまだ腹八分目なんだろう。







「コンビニでアイス買って食いながら帰るか〜」

『ホントよく食べるよね』

「Aちゃんも一緒に食おーぜ♡」

『もうお腹いっぱいだし』








そんな会話をしながら店から出る。


ただ何気ない会話で何気ない日常なのに、それがすごく心地良かった。








「んじゃそろそろ帰るか」

『………うん』








まだ一緒にいたい。


帰りたくない。



そう思っているけど、それを言葉にはできない。



私は自分で思っていたよりも厄介な性格だし小心者なのかもしれない。









「…で、今日は家あげてくれんの？♡」

『っ！………別にちょっとだけなら』








まるで私の考えていることに気付いていたかのように、ニヤリと笑いながらそう聞いてきた半間くん。





…まだ半間くんと２人で一緒に過ごしたい。








「んじゃアイス買うついでに歯ブラシとかもコンビニで買ってから行こーぜ」

『えっ、泊まるの！？』

「は？逆に泊まんねーの？」








何で泊まるのが当たり前みたいな言い方してんだ。




ちょっとだけって言ったじゃん！







『男女がそんな頻繁に泊まったりするのは…』

「別にいいだろｫ？俺らカップルだし♡」

『〜っ、そ、そうだけど…』

「ンなすぐに手ぇ出さねーよ……多分」

『全然信用できないんだけど』








“とりあえず帰んぞ〜♡”と言って半間くんは強制的に私をバイクの後ろに乗せた。





…どうしよう。





すごく緊張してきた…



恋人同士になってから初めてのお泊まりだ……

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