【銀魂×文スト】ナンテコッタ

24話 ページ26

Aseid

「はーい一丁上がりぃ！！！」

ふははははは！！！Aちゃん最強説！！！

目の前には突っ伏している男共。
安心したまえ。ちゃんと生きてるから。

「誰も殺すなんて言ってないからな！」

気絶している男の頭をグリグリする。特に意味はないが。

どこぞの海賊とは違うんだよ。
そう言いながら、アホ毛戦闘マニアの顔を思い浮かべる。そういう点では、私って優しいと思うの！

「刀も手に入ったし、鬱憤も晴れたし。さぁ帰ろう！」

そう言って路地裏を抜けようとした時だった。


？「随分とうちの奴らと遊んでくれたなぁ。」

「おや？」

頭の上から声が降ってくる。上を見ると、帽子をかぶった男がいた。

？「銃弾を弾くったぁ、中々やるじゃねぇか。」

そう言って、下に降りてくる男。

「……………ちっせぇ。」

？「んだとゴラァ！！！」

「うわっ！びっくりしたぁ！！」

いきなり大声出すなよ！びっくりするだろうが！

？「ったく。お前か？笠原って奴は。」

「うわっまたもやストーカーですか？」

？「ちげぇよ！！！」

「いやいや。絶対そうだって。ストーカーは大抵否定するもんだよ。お巡りさん呼ぼうか？」

？「このっ！！！」

「お巡りさーん！」

？「やめろ！！！」

なんだ此奴。弄りがい半端ないな。

「ところでおにーさん誰？」

芥川同様真っ黒な服を身につけている。私もだけど。

中「ポートマフィア幹部、中原中也だ。」

男が自己紹介した時だった＿＿

「ぐっ！」

体が地面にめり込んだ。なんだこれ！？

中「どっからどう見てもフツーの女じゃねぇか。」

「そりゃあ一般市民だからな！」

重い体を必死に動かし、親指を立てる。

中「写真も見たぜ？巫山戯てんのか手前。」

「写真を撮る時はサイコーの笑顔で映るのが私のポリシーだ。」

すると一気に体が軽くなった。

「おお？これはおチビ君の異能力かな？」

中「おチビじゃねぇ！！」

おチビに直ぐさま反応する中也。自覚してんのか。

中「まぁ今回は退く。手前を捕まえる任務じゃねぇからな。」

そう言って背を向けて歩き出す中也。

「お前の帽子、かっこいいな。」

ピタッと足を止め、振り向く中也。

中「そ、そうかよ。」

ちょっと照れてんのか、帽子を触っている。

「ああ。」







「嘘だけど。」


そう言った瞬間私は全速力で路地裏を抜け出した。

背後から聞こえる怒声を無視して＿＿

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