episode10 ページ10
「話を続けますと、ゴーゴリさんには
作戦が失敗した場合に、僕の指示で
動いてもらう、というのが主な仕事に
なるかと思います」
「了解だよ！にしても、こんなにまで
ドス君が失敗した時の事を考えるのは
珍しいね！」
フョードル程の頭脳を持っていれば、
失敗する可能性など零に等しい。
彼が警戒するほどの何かがあるのだろう。
「まあ、正直に云えば、この作戦は
失敗する可能性が高いんです。
......探偵社には、太宰君がいますし」
フョードルは顎に手を当てて考え始める。
「ダザイ？
「いいえ、太宰君は、フェージャと
同等の頭脳を持っているんですよ」
フョードルに代わり、Aが答える。
まだ少女のAは、話に
床につかない足をぱたぱたさせ始める。
「ええ。ですから、
ある程度予想されていると見て
動いた方がいいですね」
「成る程！ドス君と同等の頭脳か！
想像もつかないね！！」
「まあ、僕ならこうするという考えが
そのまま通用するという点では楽ですけどね」
「さて、Aも話に
ようですし、話はここまでにして、
お茶にでもしましょうか」
「いいねー！！でも、此処にキッチンなんて
見当たらないけど？」
ゴーゴリがそう言うのも無理はない。
床には積み重ねられた本が視界を阻み、
資料等の紙が足の踏み場に苦労するほど
散乱している。
因みに、フョードルが前、ささやかながらに
片付けた処は、当たり前のように
始末である。
また、Aのタチの悪い処は、
床に大量の物を置く割に、本棚等の
収納スペースには何も入っていない処である。
国木田、坂口辺りなら、卒倒しても何の
不思議もない。
「ありますよーキッチン。せいや」
「おおー」
モー○！とでも云いそうな勢いで、
本やら資料やらを横にずらしていく。
すると確かに、余り使われていないであろう
綺麗なキッチンが見えた。
(
手に入れたんですが......あ、彼方の
資料も......)
本や資料の価値を知るフョードルだけが
青い顔をし、考えるのを止めた。
ラッキー文スト登場人物
フョードル·ドストエフスキー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
病乃 - この作品読者を殺そうとしてますよね？違うとは言わせません← お話を読みながら「ううん？」となりながら読んでたんですけど三つのまとまりになっていて、しかも細かいところまで作り込まれているとは…本当に神作です…もうミオさんに弟子入りしたいです() (1月4日 17時) (
レス) @page50 id: 30fcc31024 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - riiaさん» お褒めの言葉、ありがとうございます！とても嬉しいです！ドス君推し増えてほしいですね〜！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: 53eec8317a (このIDを非表示/違反報告)
riia - 好きです｡(ドスくん推しの私からしてみれば最高で仕方がないです！) (2022年8月15日 11時) (レス) @page46 id: 9a3ac744f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 黒猫さん» うわわ……たくさんお褒めの言葉を頂けて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年5月19日 20時) (レス) id: c2e405e64a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - えぇぇ...まって、神小説見つけたんだが。ドス君推しの私としてはもう昇天するくらい嬉しい。しかもちゃんと作り込まれてる。作者様天才じゃん。脳味噌わけt(((殴 (2022年5月18日 15時) (レス) @page50 id: 5343ec8b93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミオ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/userid10262/
作成日時：2019年11月9日 18時
