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続き ページ38

そのまま時折来る揺れに文字が崩れながら書き進めていくと、電車のアナウンスが聞こえた

「後何駅?」
「フルハウス」
「どっちやねん」
「スリーカード」
「おけ」

まだまだ書く事が出来る。今日は変に筆が進んだ
この日のためにプロットを練りに練り上げふわっと下書きを書き上げこの原稿用紙にガンガン
変更を加えながら本書きをしているせいだろうか

いや、それだけでは無い気がする
環境が違う、精神状態、体調などによってその日結構書きたい物や書ける物が違ってくる

友人がこれから死ぬという不謹慎ながらまたとない絶好の未経験シチュエーションだからだろうか
それを抜きにして海に向かう電車の中だからだろうか

自分が、死ぬ予定だからだろうか


奴が死ぬ死ぬ言う前から自分も死にたいとは考えていた
が、学校に居たときも思ったように、死にたいと考えている奴は大体死なないという。
だから言葉に出さずここまで考えていたが、やはり思っているだけでもしぶといな、と自嘲した

本格的に死ぬと考えているから乗っただけだ。切符代は奢りと聞いた事もある
これから死ぬというのに金の事を考えるのかと呆れながら、やはり生前の習性は変えられないなと思いながら

計画はこうだ。奴は海に入ることを絶対に怖じ気づく。その横で私は躊躇無くドボンと。
「何やってるの馬鹿!」「死なないの? やっぱりアンタ死ぬつもりなかったじゃん」
奴は泳ごうとしない人種だ。すぐに助ける事をもためらう
そして私は沈み、焦った奴は助けようとして飛び込むか、それとも私の後を追うつもりか
前者だったら生きたい気持ちを持ちながら死ぬ事になるため私が奴を殺したことになる
後者だったら奴の願いも叶って万々歳、メリーバットエンドだ

ここまでのシナリオを読んで大分酔っているとしか思えない。中二病か。
客観的に読み直して今から頭と腹と胃と背中が同時に痛くなる

まあ、子供だからそんなことも許されるだろう。
今から私も泡と散ることだし。うわあ汚物の香りが

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作者名:4696パーカー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/102620014/  
作成日時:2015年3月7日 8時

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