自分の顔 ページ32
鏡に映る自分の顔がどうしても自分の物だと信じがたい時が、たまにある
風呂上がりはよくても、ドライヤーをかけて眼鏡をかけた瞬間はもう最悪だ
腕が同時に動く、髪を直している。
自分が自分を動かしているのか不安になる。これは本当に私だろうか
考えれば考えるほど、手の力が抜ける
本当は嘘かもしれない
目の前の顔は見知らぬ他人の顔
私はとても愛嬌のある顔をしていて、誰からも愛されて
かと思えば端の方で笑って親友と過ごしている
こんなに、醜くはない顔で
・・・・・・という話だったら、よかったんだけど。ね
どこぞの哲学の本では『変わりたいと思っても変われないのは、本当は心の奥底で変わりたくないと思っているから』と。『言い訳』を一つ失うのが嫌なのだと
尤も、その本には同時に、生まれ持った物、身体的特徴はどうしようも無いと書かれていたが。
・・・・・・さすがにこの顔の丸みくらいは、どうにかできるか
やはり、色々な事を考えさせられる鏡は嫌いだ
ついでに鏡を見たら後ろに幽霊が出てくるなんて話も嫌いだ
私が鏡の前から立ち去ると、普通に、あちらも立ち去った
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どこぞの哲学本→もしかして:嫌われる勇気
図書館で借りて読みましたが確かこんな感じのことが書かれていたと思います
ついでに『お前の顔を気にしているのはお前だけ』とも
あくまでこんな感じなので本物が気になる人は今すぐ書店か図書館にGOです
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作者名:4696パーカー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/102620014/
作成日時:2015年3月7日 8時