【お題型だったり】リハビリテーション『短編集』 (ページ4)

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無意味ページ4

例の本を食べる系文学少女を見てツイッターで三題噺探してみました
今回は@SandaibanashiAさんのお題を借りてみようと思います

10 本文 15 準備 17 新型

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「あああああああヤバイヤバイ話おもいつかねえええええ」

私はとある小説サイトでのトップランカー、だったのだが
最近どうにもスランプ気味らしく、魅力的な設定は思いつくのだが肝心の本文は
全く思い浮かばないのである。

「このままだと新型に抜かれる･･･！」

彗星のように現れた○○というユーザーネーム。
ソイツは文章の王道を覆して全く新しい書き方をしている事から私は新型と呼んでいる

「ここまで来るのに何年かかったと思ってんだ･･････」

無名

自分の事が人に全く知らされていない状態で話を書いて、
ヒット数一桁は当然。三桁言ったら奇跡だと思った
けれど私は書いた。ランカー作者によくあるちゃらら～と更新して人気出たらはい終了
何て裏切るような事はせず、真面目に、誠実に、

来たコメには懇切丁寧に返信して、極寒より厳しい批評は波風立たせずしっかり受け止め
荒らしは全無視、更新速度も一日一回を最低として

ここまで信用という土台を準備して一握りの、いや雀の涙程のセンスを注ぎ込んで
ようやく辿り着いたこの頂上

それを、アレは一瞬で覆そうとした

「･･････は」

そこまで思考を巡らせたとき、私は気付いた

(今まで何の為に書いていたんだ？)

一滴垂らされた疑惑。それは水のように波紋を広げ、次へ次へと

(お前はどうやって設定を思いついていた？)(二番煎じ)
(流行りに飛びつく虫)
(ていうかもうお前自身のことは見てなくてブランドで見てんじゃない？ランカーさん(笑))

やがてそれは、ある言葉によって終わりを告げた

(頂上を一度見たんだからもう書く必要は無いんじゃないか？)

そこで全てが切れた

私はそっと引退宣言のホムペを書き、パソコンの電源を切った

「あー、すげえ無駄な時間過ごしたわ」

それは、本当に無駄な時間だったと、気付いてしまった