酷いヒロインの醜い話 ページ20
ふわっふわの砂糖菓子みたいな髪
立てば花畑、座れば満開の桜、歩く姿は花の妖精のよう
ふたつのちがうおめめはきっと宝石で、自分のお姿は雲みたいに儚げ
陶器の人形さんみたいなお肌は玉のようにすべすべで
よどみなく動く口からは、音楽のように美しい声
浮き世離れをした外見に誰もが魅了され、愛され、一生をしあわせにくらすのだろうなぁ
「そんなアンタが死ぬほど憎くて、死ぬほど愛してる」
ガタガタと震えるちいさな體
彼女は怒ると力が巨人みたいになるから、ここまで引っ張ってくるのは骨が折れた
人質が待っていると言えば、怒ってしまうだろうから、最終的に薬を混ぜれば良かった
神様、わたしだけの天使様、転校してくるなんて、夢かと思った
人並み外れた物を持っている神様。私自身が神様だと思っていたのに、私は神様では無かった
お山の天狗だった私にはとても信じられない事実で
頂上から転落してもう歩けない、立てないかと思っていたけど、人って意外と強固なのね
「今や私が飛ぶ鳥を落とす側」
いけない口に出していた。何が目的? 教えない 私はどうなっても良い? 皆は巻き込むな?
見当違いね。神様なのに人の心も分からないの?
嗚呼、遠くからファンファーレの音が鳴ってる。真っ赤な光を差しながら
神様を連れて帰って、鬼を退治するつもりね。
「さあ、神様。やっぱり貴方はこんな所に居るのは可笑しいのですよ」
「神様、神様、憎らしい響きね。自分で言っててだけど」
「確実に仕留めてあげますよ。来世はきっと天上を支配なんかさせやしません」
「完全無欠、八方美人、万能の存在で、万物に愛される・・・・・・美人薄命?」
もうわけがわからない!
「神様ならこんな鬼の言葉を分かるのでしょうか? いいえ私にもわかりません」
「でもこんな戯れ言はどうでもいい。祝辞を言えなくてごめんなさいね?」
「ではさようなら。もう二度と互いの前に会いたくないですね」
ずぶりと金属を互いの体に刺した
別に、神様の血は違う色をしているわけでも、花の香りがただようわけでも無かった
【ひどいとみにくいはべつの漢字】
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作者名:4696パーカー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/102620014/
作成日時:2015年3月7日 8時