続き ページ18
二言、三言、会話が徐々に広がっていく
こんなに知らない人と続いたのは初めての経験だった。彼女の人徳もあったのだろうか
「えへへ、不思議だね。__ちゃん」
「そうでしょうか?」
「こんなに普通の会話が続いたの、久しぶりだなぁ・・・・・・」
有名人というのはそこまで浅い関係しか無いのか
あんな女神みたいな人も、やっぱり人の子だったんだな
「・・・・・・どうしてこんなのにうまれちゃったんだろう」
重い、どこまでも重みを感じる言葉だった
色々な重圧もあったんだろう。望まない人々、際限なく増える予定、自分の意思は通らず
結局は他人の思い通りになってしまう
少々彼女を哀れだと感じた
人は多い。けれど、それは幸福なのだろうか?
「そうですね
でも、それが先天的な物だとしても、今の自分は変えられるんじゃないんですか?」
学校のチャイムが遠くから聞こえた。そろそろ教室に戻らなければ
「それでは、時間なので」
逃げるようにその場を去った
何も知らない私が、あんな偉そうなことを言っても良かったのだろうか
翌日、放課後は何処へ行こうと考えていると、例の彼女は昇降口に居た
・・・・・・人っ子一人引き連れずに
「__ちゃん! 放課後ショッピング行こう!?」
「・・・・・・私は服に興味が無いです。他の人の元に出直してください」
「良いじゃん! 私実はロリータファッション好きなの」
「ウッソだろ!? いつもポップ系しか着てないのに!?」
つい本音が出てしまうほど意外なことを告白されてしまった
いつものキャラらしく腕を掴まれ無理矢理連行されてしまう
ああ、本格的に面倒な事になってしまった。まさかこんな事になってしまうとは
だが、それも良いかもしれない。私には友達が居ないし、彼女は楽しみが無かったのだから
どちらも多分得をする・・・・・・と、思う
とりあえず今はショッピングを取りやめてもらいたい
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作者名:4696パーカー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/102620014/
作成日時:2015年3月7日 8時