二十七連 ページ27
「よし！ 元気になった！ 帰る！ 何としてでも政府にバグ直して貰って帰るぞ！」
俺は決意した。何だかんだ言って長いこと滞在するハメになったが、もう決めた。
早くしないと数珠丸が逃げちまう。数珠丸が数珠丸逃げるって言うの最高に矛盾してんな
「帰っちまうのか審神者丸」
「おう薬研、世話になりましたな。
ワタクシめは長くこの体で居て良いような物ではありませんでな」
「そうか。玄関まで送るぜ」
些細な物音にも警戒しながら廊下を歩く
ここまで来てまた誰か来たらまた手入れしてぶっ倒れるルートかよと思ったからだ
だが予想に反して誰も俺を引き留めなかった。ちょっとだけ残念だと思った自分を黙らせる
「じゃあな、達者でな。また長谷部に捕まったりするなよ」
「どうも。世話になったな」
手を掛けて引き戸をスライドさせようと思っても動 か な い
念のため押したり引いたり逆の方向に動かしたりシャッターを開ける真似事をしてみたり
はたまた地面か、と思い下にめり込ませようと思っても全く動かない
「･･････どうした？ 開かないのか？ っかしいな･･････すんなり開けられるはずなんだが」
薬研殿に交代して同じ事をやって頂いても開 か な い
「･･････まあ、外に繋がる道はここだけとは限らないぜ大将。庭に行くか」
さすが薬研。ホラゲーのような展開にもめげない
まあホラゲだったらどこからでも逃げられないのがテンプレなんですが
ま、まあげげげげ現実はゲームじゃないしね？ ゲームと現実の区別くらいついてるよHAHAHA
庭に出て外と中を区別する壁の前薬研殿が立つ
俺は少し遠くに居る
「よし、大将。これで行けるぜ」
「いきなりアクションゲームでも始まるのかな？」
腰を低く落とし手を構えて助走を付けてその手に乗って相方が力一杯上にやって壁を昇る
アレをやれと言わんばかりの薬研殿。どういう図かというとバ○オ５のあの序盤の方のあの協力プレイの奴。ドラマで言うと某備忘録の四話のアレ。想像出来ない方はどうにかググって欲しい
「思いっきり来いよ大将。そうじゃないと俺っちも危ない」
「オーケーわかりました」
一つ深呼吸をして、格好良く決めたいよねェッ！ と心の中で叫んで助走を開始
思いっきり薬研殿の手を踏みつけるように乗り、その瞬間一瞬体が浮く。
間髪入れず屋根を引っ掴み、薬研殿に手を借りながらも屋根に体を持ち上げた
「サンキューニッキ！ じゃあなー！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
uru(プロフ) - 成り代わりでここまで面白いのは見たことありません！！！ずずまるの魅力に気づけました！！ありがとうございます！！！ゆっちゃあなんですが更新頑張って下さい！！！応援してます！！！ (2016年8月22日 4時) (
レス) id: f276d6158a (このIDを非表示/違反報告)
白鶴@プリン系審神者 - 凄く面白いです！笑い過ぎて怒られちゃいましたww (2016年7月24日 19時) (レス) id: a7a89c602d (このIDを非表示/違反報告)
キョウヤ - 続き期待しています (2016年5月21日 12時) (レス) id: 3b742b943b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
