いつかのあの日2

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誠「は？
なんでいんの？」

麻也「ちょっと長谷部さんに無性に会いたくなって(笑)」

誠「麻也がそんなに俺に懐いてくれてるとはな。
で、本当はなんの用だ？」

麻也「えっとー…
あははははー
あの、ご飯一緒に食べたいなーなんて…ね…」

篤人「…まぁ大目に見てやってよ。
俺の家来て長谷部さんに会いたい会いたいうるさかったから来たんだし」

麻也「えー…
あ、はいそうなんです…」


何だろう。
篤人くんにさっきから目をそらされる
なになになになに
嫌われた？


誠「A？」
「…」
誠「…Aどうした？」
「あ、ごめんちょっと考え事してた…」

誠に呼ばれているのに全然気が付かなくて心配そうな顔された
あ、篤人くんと誠越しに目が合ったのにまたそらされた

「…誠、みんなでご飯食べに行こ？」

誠「…分かったよ。
しょうがない、麻也とうっちーも寿司で良い？」

麻也「ごちになりまーす(笑)」

篤人「ありがとうございます(笑)」


あれ、でも普通だ
笑ってる
私の思い過ごしかな？









「…あつ」
篤人「そういえば長谷部さんこの間の試合見ましたよ」

誠「酷評なら聞かんぞ(笑)」




「…あ」
篤人「そういえば麻也さー」
「…」


なにこれ
だんだんイライラしてきた
ご飯食べに来たのは良いけど個室で私の隣には誠が自然と座り目の前が麻也くんで斜め向かいが篤人くん
…なんだけど篤人くんと目が合った時に声かけようとすると話かぶせてくるし目もそらすし
なんなの
え、これ嫌われたとかそういうレベルじゃないよね？
ケンカ売られてるよね？

グサ
誠「A行儀悪いはしでお寿司を刺すなよ」

「…ごめんなさい」
イライラしすぎてお寿司にあたってしまった


なんで私がこんなにイライラしないといけないんだ。
思い違いだったかな
篤人くんとはちょっとしか会ったことなかったけど心少しは開いてくれてるって思ってた
仲良くなれたって思ってた

あー、本当になんかしたのかな私…
考えれば考えるほど深みにはまってくこの感じ
嫌だな。
なんかあの時みたい


ポロっ
篤人「Aさん？」

「うーーー…」

麻也「え、どうしたの？」

誠「え、なんでいきなり泣いてる？」


3人ともおどおどしてるけど私だってなんで泣いてるか聞きたいよ

自然と溢れてくる涙を止めようと自分に言い聞かせても全然止まんなくて
自分が一番わかんないよ

「…あつとく…んがぁぁ、わたしのことむしするのがね、むかついたんだばぁぁぁか」

私の精一杯の主張


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