28.atsuto ページ30
atsuto side.
「なにしてんの?
Aさん寝ないの?」
今日はなんだかAさんを一人にしたくなくて泊まっていい?なんて聞いたらいいよと言われた
Aさんが無防備なのか俺だから泊まってもいいと言ってくれたのかはわからないけど少しは信用されてるのかななんて嬉しくなる
まぁ今までもご飯食べた後寝ちゃって朝起きたらAさんの家のソファーだったことは何回かあったけど。
家に来た時毛布にくるまって泣いていたAさんが無理して笑ってるのが分かって自分でもどうしたのかわかんないけどAさんから離れたくなくて
A「一緒に寝るの?」
「うん。Aさん一人で泣くといけないから。」
なんて意味わかんない理由をつけてAさんのベッドに一緒に入った俺。
Aさんと繋いでいる手が熱い
ふいにその手にギュッと力が入った気がして俺も少しAさんの手を握り返す
A「篤人くん」
「なに?」
二人で並んで布団に入って天井を見ているからAさんがどんな表情をしているか分からない
A「あのね、聞き流してくれていいんだけどね」
「うん。」
Aさんは次の言葉を探しているのか静けさが2人を包む
聞こえるのはAさんと俺の呼吸音だけ
A「…私がドイツに逃げてきたってこの間あの公園で話したの覚えてる?」
「…うん」
そう話し始めたAさんの話はいつか聞いてねと言っていたAさんにとってきっと大事な話
A「あのね、私専門学校を卒業した後は夢だったインテリアコーディネーターになりたくてがむしゃらに仕事してたの。
無理してた自覚はあんまりなかったんだけどある日仕事中に激痛に襲われて倒れちゃって。」
そう話てくれたのは長谷部さんも言っていた過労で倒れた時のこと
「うん。それは長谷部さんに聞いた。
仕事のしすぎでだと思うけど倒れて2週間くらい入院してたって。」
A「…うん。
でね、その時お医者さんに倒れた原因は過労とストレスだけどそれだけじゃなくて私は病気なんだって言われたの。」
「病気?」
A「その病気は難病に指定されてるらしくてね、極度の過労とストレスで発症したんだろうって。
確かに足ははれて激痛で寝返りも打てないくらいだったからただの過労ではないとは思ってたんだけど私も難病だとは思ってなくてさ。」
少し明るい声で淡々と昔のことを話してくれるAさんの言葉を黙ってなんとか自分の中で整理する
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koto(プロフ) - makoさん» コメントありがとうございます。私事ではありますが現在年末でいろいろと忙しいというのと何度も納得のいくまで書き直しているという事もあり皆様に見せられるようになるまではもう少し時間がかかりそうです。待っていて下さる方がいると分かったので全力で頑張ります! (2014年12月26日 18時) (レス) id: 8e8fc7e55a (このIDを非表示/違反報告)
mako - 早く続きが読みたいでーす (2014年12月26日 18時) (レス) id: 72b3825cf2 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - ManAさん» お返事が遅くなってしまいすいませんでした。面白いと思っていただければ幸いです(笑)これからもよろしくお願いしますね! (2014年8月17日 13時) (レス) id: 8e8fc7e55a (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 主人公可愛すぎますよ笑笑うっちーもハグしちゃうなんて♪キャプテンはどーなるんでしょうか?!笑笑うっちーも負けるなー!マヤの立ち位置......面白いです笑笑更新楽しみにしてます!!☆ (2014年7月28日 22時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - ゆうこさん» ありがとうございます!いやー、文才ないしボキャブラリーもないしで苦しんでますが頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します! (2014年7月27日 18時) (レス) id: 8e8fc7e55a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koto | 作成日時:2014年7月21日 19時