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ある日のお昼下がり
私はなぜか同級生に呼び出されてカフェに居る。
久しぶりに会えたのに嬉しくないのはやっぱり自分の中でけじめがついていないからなんだと思い知らされる
出来ればそっとしておいてほしいのにだなんて思う事はわがままなのだろうか。
「…。」
この現状にため息しか出ない。
いや、本人たちを目の前にしてそんなこと出来ないからため息は呑み込まれているのだけれど…
美穂「久しぶりだねー!」
亜希「ほんとほんとー!
Aいきなりいなくなるんだもん(笑)」
「あ、うん。
ごめんね」
久しぶりに会おうというあの言葉は社交辞令でもなんでもなかったらしい。
美穂はもう一人の同級生の亜希と、私と面識はないけど同じ学校だったらしい人達と観光地でも何でもないこのゲルゼンに本当に来た。
2人以外の子たちは買い物をしてそのまま予約している近くのホテルに行くらしいので別行動だという
美穂と亜希とは学生時代良く一緒に居たし学校帰りにこうしてどこかのお店で3人で集まったりすることがあったくらい仲は良かったと思う、あの件までは。
あー、このなんとも言えない雰囲気に胃がキリキリしてきた…
店員さんがやってきて注文を聞かれるが2人は何もドイツ語が分からないらしく代わりに答えていく
私もコーヒーを頼んだ
亜希「すごいねー。
ドイツ語でも専攻してたの?」
「ううん。
私は独学。
専門学校だから特にドイツ語は習える環境じゃなかったし…」
美穂「へー。
独学かー!ドイツ語分からないのにノリでここまで来ちゃった私たちとは天と地の差(笑)」
亜希「確かに(笑)」
「…そもそもなんでゲルゼンに来たの?
ドイツで観光ならもっといっぱいあったでしょ。」
これは素朴な疑問。
というか、本当にこの街は良いところだけど観光するような場所はないと思う…
ここの引っ越してきてから2年近くになるがそういえばたまに日本人の子を見かけることがあった
観光地なんかないはずなのにいつも不思議だったのを思い出す
亜希「いやー、ここまで来るの本当に大変だったよ(笑)
英語が少しでも出来て良かったよね!」
美穂「あー、確かに(笑)
英語もちんぷんかんぷんだったら空港でもうのたれ死んでたな(笑)」
亜希「到着してすぐに迷子だもんね(笑)」
「へぇー、そうだったんだ。」
確かに言葉が分からない土地で迷子になるという事ほど怖いことはない
美穂「実はね、サッカー見に来たの!」
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koto(プロフ) - makoさん» コメントありがとうございます。私事ではありますが現在年末でいろいろと忙しいというのと何度も納得のいくまで書き直しているという事もあり皆様に見せられるようになるまではもう少し時間がかかりそうです。待っていて下さる方がいると分かったので全力で頑張ります! (2014年12月26日 18時) (レス) id: 8e8fc7e55a (このIDを非表示/違反報告)
mako - 早く続きが読みたいでーす (2014年12月26日 18時) (レス) id: 72b3825cf2 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - ManAさん» お返事が遅くなってしまいすいませんでした。面白いと思っていただければ幸いです(笑)これからもよろしくお願いしますね! (2014年8月17日 13時) (レス) id: 8e8fc7e55a (このIDを非表示/違反報告)
ManA(プロフ) - 主人公可愛すぎますよ笑笑うっちーもハグしちゃうなんて♪キャプテンはどーなるんでしょうか?!笑笑うっちーも負けるなー!マヤの立ち位置......面白いです笑笑更新楽しみにしてます!!☆ (2014年7月28日 22時) (レス) id: 669658a306 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - ゆうこさん» ありがとうございます!いやー、文才ないしボキャブラリーもないしで苦しんでますが頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します! (2014年7月27日 18時) (レス) id: 8e8fc7e55a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koto | 作成日時:2014年7月21日 19時