いつかのあの日2

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今日でもう10日
誠の家は確かに居心地がいいのだけれどここに居たら甘やかされすぎて本当にダメになりそう


でも、この10日間で2年間会えなかった時の話を聞けたし話せたのは良かった
今いる誠のチームのこと、日本代表のみんなのこと、サッカーの話が多かったのはきっと会えない2年間のサッカーの密度が本当に濃かったからだと思う

私も今の仕事のこと、結花との出会いのこと、ドイツのこと…たくさん話せた


誠「Aー、」


「何？アイスティー？」

誠「違う(笑)
今日さ、練習午後に1部あるだけだからその後飯行かない？」

朝ご飯を作ってる誠からそう言われてリビングでごろごろするのをやめて私もキッチンに行く
最近の私の仕事と言えば誠にアイスティーを作ることと洗濯することだけだったからてっきりそうだと思った

「良いけどなんで？」

誠「いや、さすがに毎日家に居たら本当にAが豚になりそうだからちょっと出かけようかと思って(笑)」

「…うるさい。」

誰のせいだと思ってるんだ！
誠の車でここまで来たから誠が送ってってくれないと私は帰れないわけで。
1週間がすぎたあたりから何回か言ってるけど見事にスルーされてる

家も1週間以上だれもいないとホコリは溜まるだろうしそろそろ帰りたいんだけどなー
別に帰ってもそんなに遠くないし会えないわけじゃないのにかたくなに流される

多分私が勝手にいなくなったことがあるからこんなにかたくなにさせてるんだろうけど…


「お寿司が良いなー…。」

誠「分かった(笑)
もうすぐ朝飯出来るからテーブル準備してー」

「あーい。」

誠「ほら、Aが好きなフレンチトースト！」

「うわ、やった！」

またこうやって甘やかすんだから誠はー(笑)
まぁ、もう少しこうやって一緒に過ごすのもいいのかも知れない(笑)









誠「じゃ、行ってきます。
帰ってきたら出かけれるようにしとけよ？」

「はーい！
行ってらっしゃい！」

あの後は私は仕事をして誠はストレッチしたり本読んだりしてまたいつものように過ごしてそのまま練習に行った。
んだけど…


ジリリリリリリリリリリリリ
「…？」
誠が忘れ物でもしたのかな
ちょっとしてからすぐに家の来客を知らせるベルが鳴ってパタパタと玄関のドアを開ける


ガチャッ


「え、」

麻也「うわ、Aさんそのかっこで出ちゃダメ！早く服着て！」

「あ、ごめん(笑)」


そこにはなぜか麻也くんと篤人くんが居た



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