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「動くな。そのまま聞け」
『相澤先生.....？』
「俺は怪我なんてしていない。全て血糊だ」
『血糊...なんだ...良かった』
「今、アーミー達が他のヒーローと合流してアンドロイドの片付けに行った
あの2人がやられたのも血糊による演技だ
今のところ、誰もやられてはいない
ガラス壁の向こうに倒れてる奴らはあの男の個性だ
現実じゃない
全てにおいてお前は騙された
受け止め難い現実だとは思うが
少なくとも、お前を相手に俺は嘘なんかつかん
それに今嘘をついたって合理的じゃないだろ
睡間
自分が何をするべきなのか
お前なら、分かるだろ」
分かってる
確かにしぃちゃんが敵なのは信じられない
今だって、嘘だと思ってる
でも、目の前のこと全部が嘘なら
しぃちゃんの姿をしてるあいつは
誰なんだ...？
「.....睡間」
『何？』
「お前にとって霜月 真は...なんだ？」
『私にとって...あの人は』
母親代わりで
『血の繋がりのない、家族』
家族だから、信じたいんだ
「そうか...」
『...ん』
相澤先生は私の答えに満足したのかしないのか
それはよく分からない
「睡間」
『今度は？』
「今回の件が全部片付いたら.....家族になるか」
その言葉は私の思考を止めた
私の口から出てきたのは
とても間抜けな声で
『家族...？って、どういう...』
「表面上でしかないが、結婚しちまうかって話だ」
『結婚!?え、話ぶっ飛んでない!!?なんでいきなり!?先生頭でも打った!?』
「打ってねぇよ。俺はただ、それが1番合理的だと思ってる」
どこが合理的なのかさっぱり分からない
ただ突然の話に心臓がバクバクとうるさかった
「つまり、2択だ。お前は俺達と霜月、どちらを家族として選ぶのか...どちらを切り捨てるのか」
『え...』
「お前の人生だ、好きにすればいい」
そうだ
両方なんて選択肢はない
線引きが、必要なんだ
『先生...』
無理だ
私には
『しぃちゃんは...私を騙してたの...？』
それだけが引っかかる
そこさえ解決すれば
私は
「育てた愛情は本物だろうな」
そっか
愛情は、本物
『私、なんでこんな異常なんだろ』
もっと何も出来ないような子なら
こんな苦しまずに済んだのに
「異常だから。だから俺は睡間に惚れた」
『何それ...』
「睡間」
『ん...』
「結婚しよう」
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亜樹姫 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします (2020年1月1日 0時) (
レス) id: 722eaab466 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - なんか私たくさんコメしてますね。すみません。そっか、ついに完結か…寂しくなりますね。（最新話の感想）睡間目が覚めてよかったです！本当に…少し安心しました。相澤先生好きだなぁやっぱりって思いました！ (2019年12月30日 23時) (レス) id: 722eaab466 (このIDを非表示/違反報告)
nyabixi(プロフ) - こんばんは。最新話とお知らせ読みました。リンドウさんの書いた小説は読みがいがあって本当に面白いです。番外編やプレマイの妹のお話も、何度読んでも素晴らしい作品だなぁと思ってます。最終章も楽しみに待ってます。 (2019年12月30日 20時) (レス) id: 0c455dc958 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - こんばんは！リンドウさん更新ありがとうございます。とても楽しく読ませていただきました！泣きそうになりました…更新無理しないでください。ありがとうございました！ (2019年12月30日 0時) (レス) id: 722eaab466 (このIDを非表示/違反報告)
ルリルリ(プロフ) - とても面白いです！涙出ました…。更新待ってます！ (2019年12月27日 15時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年1月11日 22時
