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はっと目が覚めた
煙たく、顔が熱い
体を起こせばそこは
『病院...私...』
目、覚めた...
起き、られた
いや、それより爆破テロ
起きることができた喜びより先に焦りが募る
ベッドから片足を下ろす前
『相澤先生!!響香!!』
倒れている3人を見つけた
響香と相澤先生と見知らぬ女性
響香と女性は気絶しているだけ
相澤先生は.....
「ぅ.....」
『先生...!!』
「睡間...起きられたのか.....」
『そんなことより!!』
すぐに状況を把握した先生は
「お前は2人を連れて早く逃げろ。俺は逃げ遅れた人がいないか見てくる」
『分かった、絶対死なないで』
2人の元へ駆け寄ろうと、ベッドから降りた時
私はバランスを崩して転んだ
『いっ...た...』
「そうか、義足...!!」
『忘れてた.....』
私は様子だけでも伺おうと廊下まで這った
廊下は、酷い有様だった
『.....っ!!』
「中は危険か...!!」
『先生、こうなったら...』
「そうだな...!!どうにかして窓から飛び降りろ!!」
『無茶苦茶じゃんか!!やるけど!!』
ここが何階かなんて知らない
でも
そんなこと言ってる場合じゃない
窓の外は消防隊やヒーロー、野次馬でいっぱいだった
『先生!!外に他のヒーローもいる!!先生も早く逃』
「睡間。本当に中には誰もいないのか？」
『.......』
「お前なら分かるだろ、それくらい」
私は焦る気持ちを抑え込み、個性を使う
久々の感覚
薄らと感じる睡魔の気配
『いる.......あと.....5人くらい...』
「分かってるなら、それを見捨てるわけにはいかんだろ」
そう言って先生は火の中へ飛び込んで行った
一瞬だけ見えた、お父さんの背中
嫌な予感がした
私も行かないと
でも義足がない
それに私にはやることがある
壁に背中を預け、立ち上がり、2人を抱えてなんとか窓の近くまで行く
先生が窓を開けておいてくれたようだ
私は2人をしっかりと抱え、背中から外に落ちた
運良く3階
下にはヒーロー
体を硬化し、衝撃に備えるが
流石に落ちてくる人をヒーローが無視するわけない
落ちた体はヒーローに受け止められた
「大丈夫か!?」
『2人とも気絶しているだけです。2人をお願いします』
行かないと
義足がなくても、行かないといけない
だって
このまま先生が死んだら
お父さんと全く同じ死に方になってしまうから
お願い、生きて
私は、もう大切な人を失いたくない
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亜樹姫 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします (2020年1月1日 0時) (
レス) id: 722eaab466 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - なんか私たくさんコメしてますね。すみません。そっか、ついに完結か…寂しくなりますね。（最新話の感想）睡間目が覚めてよかったです！本当に…少し安心しました。相澤先生好きだなぁやっぱりって思いました！ (2019年12月30日 23時) (レス) id: 722eaab466 (このIDを非表示/違反報告)
nyabixi(プロフ) - こんばんは。最新話とお知らせ読みました。リンドウさんの書いた小説は読みがいがあって本当に面白いです。番外編やプレマイの妹のお話も、何度読んでも素晴らしい作品だなぁと思ってます。最終章も楽しみに待ってます。 (2019年12月30日 20時) (レス) id: 0c455dc958 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - こんばんは！リンドウさん更新ありがとうございます。とても楽しく読ませていただきました！泣きそうになりました…更新無理しないでください。ありがとうございました！ (2019年12月30日 0時) (レス) id: 722eaab466 (このIDを非表示/違反報告)
ルリルリ(プロフ) - とても面白いです！涙出ました…。更新待ってます！ (2019年12月27日 15時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2019年1月11日 22時
