〜320〜 ページ26
『はっ.....はっ.......』
森の中を全力で走る
あれから4日
私は無事に退院した
その翌日、私は渡君に会う為に神社を目指していた
確か神社への道は真っ直ぐでいいはず
走ること5分
以前来た時は夕方
今は昼前
あの時のような幻想的な雰囲気はなかった
『どこに.....』
「あ、来た」
物陰から顔を覗かせた渡君
私の目の前まで来ると
「もう退院したの？」
『まぁね』
「そっか。で、この前の答え教えてくれんの？」
この前
私が、死ぬのか生きるのかの答え
それは
『.....分からない。けど、私は生きたい』
「ふぅん」
『私が生きていいのかも分からない。死ぬ方が正しいかもしれない』
これが答え
曖昧で、私を苦しめ続ける問題
それでも
『でも、死ぬのは、嫌だ』
終わらせたくない
渡君は
「そっか」
そう笑った
「大丈夫、Aが死ぬ必要はないよ。俺が保証する」
あぁ、やっぱり
こんなの、あるわけがないのに
「じゃ、俺もう行くな。またどっかで」
『あ、ちょっと待って』
また私の声を無視してどこかに行こうとする
ダメだ
行かせたらいけない
『待って、"兄ちゃん"!!』
ピタッと、動きが止まった
『本名、"睡間 渡"でしょ...？私の...』
知らない兄弟
『ばぁばから写真見せてもらった。あんたと同じ顔してた。正直、信じ難いけど...でも』
「俺が、お前の兄貴だって？」
『.....違うって言いたいなら、あんたが病院に来た時、あんたの姿が誰にも見られていないのをどう説明する？』
「どうって...」
『他にも、昔からここに住んでるばぁばが渡なんて子は知らないって言っていた事。これもおかしいと思わない？』
渡君は少し首を傾げ
「察しのいい"妹"は嫌いじゃないよ」
そう言いながら
薄らと、姿が透けた
『.....ねぇ、なんで、会えたの？』
「俺、死んでからさ、ずっとこの世彷徨ってたんだけどな
妹が、Aが生まれてからはずっと
お前のすぐ横にいた
別にAは霊感ないからさ
全然気づいてなくて
でも、なんだろ
学校の寮で死にかけて
少しの間だけ見えるようになったのかもな
俺しか見えてないけど
見えてるって知って、どうしても伝えたかった
もう家族は皆死んだ
でも、Aは死んだらダメだ
寂しくても、ダメなんだ
俺はAに生きててほしい」
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リンドウ(プロフ) - 亜樹姫さん» 恐らく...なる...ような気がしてます。私としてはもう少し長くやりたいんですけどねぇ...まぁ、私の考えてる事ですからどうなるかは本当に分かりません！何回もありがとうございます！！最後までぜひ、よろしくお願いします (2018年11月19日 23時) (
レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
亜樹姫 - あずきです！ノエルから名前変えました。ついに最終章？！爆豪の優しさがホントにもうヤバい…この作品ホンット大好きです！何回も読んで何回も泣きました。クライマックスに向けて頑張ってください！最後まで応援します！ (2018年11月19日 22時) (レス) id: ca45701c7b (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 倖穂さん» それこそ夢小説の醍醐味です！！←← 羊さん頑張りますよ、どんどん強くなるんです。ありがとうございます！ (2018年11月17日 21時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
倖穂 - 好きになってごめんなさい....か。夢主ちゃんと結ばれてこそが夢小説じゃあありませんか！？←メタ発言。羊さんがんばって。もう大好き。 (2018年11月17日 8時) (レス) id: 1df74019a7 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 水波さん» かえるの歌って、音程も簡単じゃないですかwありがとうございます、頑張ります！ (2018年11月9日 15時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2018年9月27日 21時
