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髪を木に固定された梅雨ちゃんに女の子は詰め寄った
「血ィ出てるねぇ、お友達の梅雨ちゃん!!カァイイねぇ、血って私大好きだよ」
『今すぐ離れ.....っ...』
ぐわんと目の前が揺れる
かなり耐えたけど...流石にヤバい
私か爆豪がガスを吸った時の可能性を考えているのなら
恐らく催眠ガスとか...
個性の性質上、催眠系には耐性があるからここまで耐え切れたのかもしれない
だとしても...そろそろ...
「離れて!!」
横にいたお茶子が2人の元へ
当然のように女の子はお茶子にナイフを振る
けれどお茶子はナイフ相手の対策術を知っている
もちろん、私も
職場体験で教わった格闘術でお茶子は女の子を押さえた
「梅雨ちゃん、ベロで手!!拘束!!出来る!?痛い!?」
「すごいわ、お茶子ちゃん...!!ベロは少し待って...」
『...大丈夫？今、降ろすから』
木に刺さっているのは不思議な刃物
刃物にはチューブが繋がっていて、大きな採血用注射のよう
かなり深く刺さっていたけど、なんとか外せた
『お茶子、とりあえずその子は...』
「お茶子ちゃん...Aちゃん...貴女達も素敵。私と同じ匂いがする」
『残念。私は全く違う匂いがしてる』
「でも2人とも...好きな人がいますよね」
ドクンッと心臓が嫌な音を立てた
「そしてその人みたくなりたいって思ってますよね。分かるんです。乙女だもん」
『...何言っての...』
「好きな人と同じになりたいよね、当然だよね
同じもの身につけちゃったりしちゃうよね
でもだんだん満足出来なくなっちゃうよね
その人そのものになりたくなっちゃうよね
しょうがないよね』
大きく音を立て続ける心臓
この子の言ってる意味も分からない
とにかく気持ち悪い
思わず隣に立つ梅雨ちゃんの手を握っていた
怖い
「恋バナ、楽しいねぇ!!」
油断した
ぷすりとお茶子の足にあの注射器もどきが刺さる
「お茶子ちゃん!!」
『やめろ!!』
重くなってきた体を無理やり動かした瞬間
「麗日!?」
『障子!?それに轟達も...!!』
人が増えたことに逃げを選んだ女の子はお茶子を跳ね除け森の中へ
「人増えたので殺されるのは嫌だから。バイバイ」
『待っ...』
「Aちゃん、ダメよ。それにどんな"個性"を持ってるか分からないわ!!」
『...そう...だね...』
「Aちゃん...？どこ見とるん？」
『え...』
お茶子の言葉に、やはりガスが体中に回っているんだと実感した
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ハゲポン(プロフ) - めちゃ面白いです！ (2018年8月2日 16時) (
レス) id: e12b05bd84 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - クロムさん» 訂正してきました。ありがとうございます。 (2018年7月15日 11時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - 夜嵐イサナじゃなくてイナサですよ (2018年7月15日 10時) (レス) id: bb638616b1 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 妃薫。さん» 存分ににやけていってください！！楽しんでいただけて(？)良かったです！！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - AZWさん» 直しておきました！！教えていただき、ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2018年1月13日 17時
