彼女のトリコ

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《ｺﾝｺﾝｺﾝｯ》






間宮｢間宮祥太朗でーす｣


伸之｢鈴木伸之でーす｣


郷敦｢眞栄田郷敦でーす｣






《ｶﾞﾁｬｯ》






扉を開けてひょこっと少しだけ顔を出すA








郷敦｢突撃訪問です｣


間宮｢カバンの中身を見せなさい｣


貴｢え、ちょ、まって入んないで今は｣


伸之｢突撃なので無理です！｣


貴｢ね、ほんと無理｣









嫌と言わんばかりにドアを押すAだが









成人済みの男性3人にかかれば









あっという間に楽屋に入ることが出来た









するとすぐさま顔を隠すA









郷敦｢なんで顔隠してんの笑｣


貴｢今ブスなのです｣


伸之｢すっぴんではないでしょ？｣


貴｢コンタクト忘れちゃったの〜それにまだすっぴんだから！｣


郷敦｢すっぴんでも可愛いから大丈夫だよ｣









郷敦はそう言って無理やりAの顔を覆っている手をどかした








貴｢ねー、ほんと変だからやめて｣









そこには眼鏡をかけたA








伸之｢いや、普通にお前それすっぴん？｣


貴｢すっぴんだよ、ほんとやだ｣


間宮｢顔面国宝だから大丈夫｣


郷敦｢度入ってるの？｣


貴｢入ってるよ、つける？｣


間宮｢企画進めるからはやく挨拶！！｣


貴｢エマ役の姫宮Aです｣


伸之｢てことでカバン！｣


間宮｢発見！これはどこのですか？？｣


貴｢え、どこの？｣


郷敦｢え、どこのだっけ｣


伸之｢え、郷敦くんがあげたの！？｣


郷敦｢はい笑｣


貴｢んっとね、お水｣


間宮｢南アルプスの天然水だね、こだわりある方ですか？｣


貴｢水のこだわりは特にないですね
あ、でも飲み終わったら潰せるやつがいいです｣


伸之｢わかる、飲み終わったあと潰すの楽しいよね｣


貴｢そう！｣


郷敦｢これは？｣


貴｢いま撮影中のが台本5冊です｣


郷敦｢こちらちゃんとブックカバーされております
流石女優の鏡です｣







小さな声でカメラの前でブックカバーをしてる台本を









見せながらドアップで言う郷敦









間宮｢非公開の作品とかは？｣


貴｢のんさんが3冊持ってるのなくすからって｣


伸之｢確かになくしそう｣


貴｢自分でも思う笑
あとはねモバイルバッテリーと普通の充電器｣


伸之｢え、このモバ充リップ型じゃん！すご！｣


貴｢これは裕貴がくれたの！めっちゃ収納に便利なので愛用してまーす！｣







Aはそう言ってカメラに手を振ってすぐカバンの中身を覗いた

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