⭐︎33(翔太side) ページ36
.【翔太side】
2010年3月
俺はJr.を辞めた。
お父さんに手に職をつけろと言われ、
どうせなら興味のあることを仕事にしたかったから
地元愛知県にある美容専門学校に入学して
美容師を目指すことにした。
もう後悔したくなかったから
情けない自分でいたくなかったから
専門学校ではとことん勉強して練習して
技術を磨いた。
友達と遊んだりもしなかった。
1人の方が遊びにも誘われないし練習に集中できる。
授業中にグループで練習したり
チームを組んでコンテストに出たりもするので
そういう付き合いはきちんとしていた。
元Jr.だから偉そうって思われても学校に居づらいし(笑)
そして今(2012年4月)に至る。
なんでこの頑張りをJr.のときに見せなかったんだろ…
数年前の自分を振り返って自嘲した。
この1年が終わって無事国家試験にも合格したら
4月からは美容師として働くことができる。
もうどこで働くかは決めてあって
(まあ採用してもらえるかは別として)
駅前のstellaという、ついこの間
できたばっかりのお店。
できたばっかりのところの方が
オーナーさんとか色々質問しやすそうだし
お客さんもたくさん任せてもらえそうだからだ。
とにかく早く上達して一人前になりたい。
半人前の自分はもうまっぴらごめんだ。
66人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:aria | 作成日時:2022年10月4日 21時