約束と夢の狭間で。 (ページ24)

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3月30日

彼に会うのはあの日以来だった。

この日、めずらしいことが起こった。

レジに置かれたのはいつも通りグミ

と、おにぎり2個だった。

この1年で初めてのことだったので
びっくりしていると、

彼「あ、びっくりしてます？(笑)」

となぜか笑われた。

彼「いや、僕ね、そこの専門学校通ってたんですけど、
4月からは働くんですよ。

ここにはもうあんまり来ないだろうし、
一応グミ以外も食べてるとこ
見せとかないとなーって思って(笑)」

私はコクコクと無言で頷いた。

お会計を済ませると

彼「ありがとうございましたー」

と言って、レジを後にしようとした。

驚いて全然気の利いたこと言えなかったけど、
とりあえず

『ありがとうございましたっ！！』

と元気に返事したら、

ニコっと笑って手を振ってくれた。

その瞬間、私の中で何かが弾けた音がした。