【転生】透明の情報屋は海を旅する【ONE PIECE】3

なんかそのツッコミデジャヴ ページ29

『…………エース』

「……おう」

『…………………誰にも言うなよ』

「……やっぱ、そうなのか」

『…………まぁねー』


もう仕方ない仕方ない。腹括ったわ。なるようになりやがれ。

そもそも茶髪少年くんになる予定なんてなかったわけだしさ。
ここまで騙せてたのが逆に奇跡だって。大丈夫大丈夫！！何ら問題ナッシング！！！

それに、まだカツラはバレてないっぽいし。

流石にここで「トーカちゃんでっすお久っす生きてましたテヘペロ☆」はキツい。
できることならもっとカッコよくカミングアウトしたい(願望)


「なんで、隠してんだ？」

『……まあ、色々あるんだよ。ほら、情報屋だしね』

「あ〜。俺はよくわかんねぇが、正体がバレたりするとマズいのか」

『そうそう』

「まあ………なんだ」


エースは照れくさそうに頭を掻きながら言った。


「黙っとくが……。俺の前ではその……素のお前のままでもいいんじゃねえか」


そう言ってそっぽを向くエース。
なんと…………。


『んじゃ素で行くわ〜！てかイケメンか？イケメンですねぇ！！ふぅ〜かっちょええ！！よっ大統領！！』

「人の親切をなんだと思ってんだお前！！！」


うわ、なんかそのツッコミデジャヴだわ！！

まあそろそろこの厨二キャラだるくなってきたとこだしちょうどいいってことにしとこ！！(超ポジティブ)


▽▲▽▲

エースside

目の前のコイツは、女なのだと言う。

正直実感が湧かない。だって見た目変わったわけでもねーし。胸は……柔らかかったけど()
あ、てかコレ謝っといた方がいいのか？

他の奴には秘密にしろ、だと。
まあコイツにも色々あるんだろう。
未だに本名を明かす素ぶりすらないことも関係しているのかもしれない。


…………だが、それにしても。

宴のときに見た、コイツの顔。

絶対にどこかで見たことがある気がする。

忘れられないような、忘れてはいけないような人の顔、だったような。


男だと思っていたからわからなかったが、昔、コイツと似た奴に絶対に会ったことがある、気がする。

それが誰だかは、まだ思い出せないけれど。

エンカウントォ……（別に嬉しくはない）→←空が青いね……（曇り）

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