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「いやぁ、行くに決まってんじゃん?」
「どーしたのさ〜。国見くん」
焦る心を隠しながらも
ヘラヘラ笑って国見くんに振り返る。
「俺楽しくないんだけど」
そう言う国見くんは、
見据えたようにまっすぐ鋭い瞳。
「なんで隠してたのお前」
「隠すって…」
「さっきの。見てたけど?」
そう言われて顔がパッと暑くなる
ジリジリと距離を詰めてくる国見くんに
分かってはいるものの後退り。
「最近来なかったのもさっきのやつのせい?」
「それとも何?なんか理由あんの」
「無いけど、…」
ちょっと怒ったような表情で、
上手く壁際に詰めてくる国見くん。
分かってる。
このまま行けば、分かってる。
でも国見くんに不本意にさせたくない。
だから、
「なんで逃げんの?」
腕をグッと掴まれて
そのまま壁に押され距離がぐっと縮まる。
今、きっと私の顔は真っ赤だ。
「何勝手に1人で俺の事好き宣言しちゃってんの?」
その言葉で、
もっと赤くなる。
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作者名:アザミ | 作成日時:2017年10月1日 14時