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「ねえ、あっつい」
<最高気温29℃だって>
「は?いやなにそれ絶対死ぬ、いやいや絶対に無理倒れる」
何が体育祭日和だっての。
29度。炎天下。人工芝から照り返す紫外線と、雲ひとつない空。
クラス毎に仕切られたブルーシートの上に根を張って、日傘をさして、日焼け止めを塗る。
あー、稜雅はどこだ、稜雅は。
「船津先生はどこだろうなぁ」
<さっきトイレの前の自販で会ったよ、てか船津先生青団なんだ、同じじゃん>
「居たー?えー、来てくれないかなぁ……同じ色だし」
<そのうち来るんじゃない?待ってなって、……ね、まって、ほら、300mの召集場所に居るの6組の福田くんじゃない?>
「どうでもいい〜福田くんって誰よ」
稜雅情報には感謝をしつつも福田くん、とやらの情報はどうでも良すぎる。
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ゆいな(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年11月10日 7時) (レス) id: fc179f1fdf (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ほんとに面白い作品で毎回更新楽しみにしてました!!もしよければ続編みたいです。!! (2018年5月20日 14時) (レス) id: d8e9807e63 (このIDを非表示/違反報告)
有山さき(プロフ) - 続きもみたいです (2018年5月20日 11時) (レス) id: c8f4f6a9de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼 | 作成日時:2018年5月5日 20時