過去の記憶___過去の栄光___ ページ43
煉獄side(過去)
そもそも、俺とAが出会ったのは
俺が、炎柱に就任したばかりの頃だ。
出会ったのは、御館様の屋敷。
煉「この度、炎柱に就任させて頂くことになった、煉獄杏寿郎だ!!よろしく頼む!!!」
この時は、霞柱の時透などは居なかったが柱最年少で就任したAは既に柱に就任していた。
驚いた。
あの時はまだ13くらいだったか…
まだ、お前が無惨戦で最期を迎える時よりも幼かった。
__だからこそ、あの時のお前の死はとても辛く、皆が涙するものであり後悔が降り掛かってくるものだった。残酷だった。__
前世での恩とは色々なものがある。
合同任務で助けてもらったり
父上との関係を少しずつだが良好にしていけたり
鬼殺とはどのようなものなのか、改めて教えてもらったり
1番助けてもらったと思うことは
"あの"任務だと俺は思う。
"あの"任務とは
______無限列車での任務______
これは、無惨戦の次に大変だった任務だ。
あの時、Aがいなかったら俺は死んでいた…と言っても過言ではない。確実に、Aに助けられた。命を繋いでもらったんだ。
その代わり…Aは辛い思いをした。
痛い思いをした
たくさんの気遣いを俺たちにした
周りからの圧で自分の感情を自分の中に閉じ込めた
それでもなお、無惨滅殺を目標に日々鍛錬した
たくさんの任務をこなした
たくさんの人を助けた
たくさんの人の命を繋げた
今思えば、たくさんの荷を背負わせてしまっていた。
それでも、俺らのことを第一に考え助けた。
命を繋げた。命の代償は大きい。自分の命と感情を代償に、俺らを守り続け鬼を…無惨を滅殺した。
俺も決して油断していたわけではなかった。
十二鬼月の可能性も頭にあった。だが、俺だけでは確実に負けていた。
誰もが負けてしまう。
上弦の鬼…上弦の参の猗窩座が逃げてしまい、俺が死ぬ…という最悪な事態を想像した。
のにも関わらず、彼女は現れた。
彼女の呼吸で俺の傷は治った。
死ぬことはなかった。さらに、猗窩座と日陰で太陽の光が届かないところで対等に戦っているのだ。彼女の強さは本物だった。
いや…元から認めてはいたのだ。
だがやはり、女性であり…しかも20もいってない子供が…と心のどこかで思っていたのかもしれない。だが、本当に彼女の強さは本物だった。
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作者名:Miruku | 作成日時:2020年6月15日 15時