音駒のマネージャーは天才美少女 (ページ37)

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スパイク練習ページ37

Noside

兎「しゃっあああ！！いくぞA！」

『OK！！赤葦先輩は大丈夫ですか？？』

赤「大丈夫ですよ。」

兎「っし、あかーし！！いいトス寄越せよ！」

赤「っ！木兎さんっ！！」

ﾌﾜｯ

ｷｭｯｷｭｷｭｯ

『…』

ﾊﾞｯ

ﾄﾞｺｫ

兎「！(いける…！)」

ﾊﾞﾁｨｯ

兎・赤「「…は」」

＿＿＿何が起こったのだろうか＿＿＿

木兎と赤葦は珍しく同じ思考に陥った。
それほどに一瞬の出来事で、春高常連高校…ましてや全国5本の指にも入るスパイカー、そのスパイカーにトスをあげるセッターでも驚くような出来事だったのだ。

『っしゃあ！！』

驚くような出来事を起こした張本には何事も無かったように、定位置に戻った。

夜月A…つい昨日日本代表に選ばれた選手。彼女は現役日本代表選手よりも技術があるのかもしれない。だから、高校生…去年まで中学生だった彼女でも選ばれたのかもしれない。

兎「…もう1本！！」

赤「は、はい。」

もう、30本近く打っているだろう。
だがしかし、1本も木兎のスパイクが決まっていない。それは、驚くべきことだ。

兎・赤「「はぁ…はぁ…はぁ…っ…はぁ…」」

2人が息切れする中、木兎のスパイクを30本近くも連続で止めた本人。夜月Aは、息切れもなく涼し気な顔をして立っていた。

兎「っ…A…はぁ…強くね？はぁ…っ」

『？そーかな。でもさ？世界には私なんかより凄い奴が沢山いるんだよ？…私は世界の常識を覆す。そのために、世界でも…日本でも！どこへでも行って飛んでやる！！！…だからさ、こんな所で負けてらんねーのっ！』ﾆｯ

赤「っ…はぁ…凄い…ですね。」

『いーえっ！全然ですよ！！世界の常識を覆すには…！もっと…！もっと強くならなければならない。』

赤「…無理しすぎも…オーバーワークも…っはぁ…良くない…ですよ。」

『はい。承知しています。でも、私には全然足りていない。世界の常識を覆すには全然足りていないんです。』

赤「…ふぅ…頑張り屋さんですね。」ﾆｺｯ

『ﾌﾌｯ…ありがとうございます。』

兎「…え。俺、話に入れてない…っ？！」

Aside

兎「な、なんか居る！！」ﾋﾞｼｯ

『！！』

まずい…！バレーに集中しすぎて鬼が来たことが分からなかった！！これじゃあ、じゃあ小芭内に怒られる…！！

『光太郎！赤葦先輩！少し下がってください！』

兎「うぇ？！」

赤「つ、通報しましょう！」

『ダメ！！』