音駒のマネージャーは天才美少女 (ページ23)

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ブスページ23

Aside

体育館に行ったら女の子がいた。
なんか…嫌いな匂い、嫌いな音、嫌いな色に、嫌いな感じ、苦い味がしたから、距離を置くことにした。確かに、人を見た目で判断してはダメだけど、これまで私の5感が嫌がっているのは鬼以外初めてだ。しかも、先輩やリエーフまでもが嫌っているそぶりを見せていたため、関わりたくないなと思ってしまった。こんな自分が嫌だ。

黒「お前！！！！ふざけんなよ！！！！！」

全「「「『？！』」」」

黒尾先輩が急に怒鳴った。

孤「…クロ…？」

夜「おい黒尾。どうした。」

黒「こいつ…！Aのことをブスって言いやがった。」

全-笠・A「「「は？」」」

ブス…って、初対面でそれ言う？？私の心は結構頑丈だけど、傷つくんだけど。

笠「ふぇ…だっ、だってぇ…本当のぉ、事じゃぁないですかぁ…。あの子、化粧しているのにぃ凄くブスですよぉ？あんな子ぉ、マネージャーでぇ良いんですかぁ？？私の方が気が利くしぃ、可愛いしぃ♡」

『』

灰「お前！！！！！出ていけよ！！」

『ちょっ、リエーフ！仮にも相手は女の子でしょ？！暴力振るわないの！！！』

灰「っ！！ごめん…」

笠「Aちゃん？？」

『！は、はい。』

笠「なんてこと言うの？！リエーフ君が可哀想じゃない！！自分が琴音より可愛くないからって！！最低よ！！！！！！」ﾍﾞｼｯ

バチーン…

体育館に頬を叩かれた音が響いた。
痛いなぁ…まあ、全集中の呼吸してるからそこまで痛くないけど…、殴りたい。←でも、相手は一般人。ましては、女性。殴るなんてできない。私は、柱。夜柱。御館様の期待に応えるため。御館様のお顔に泥を塗る訳にはいかない。感情の制御ができない人は未熟者。そう、私はまだ未熟者。でも、殴ったりはしない。

夜「！！大丈夫か？！A！」

『！夜久先輩。大丈夫ですよ？私がリエーフを怒ったのがいけなかったみたいですし。』ﾆｺｯ

夜「いや、Aのせいじゃねぇよ。仮にも女子を殴ろうとしたリエーフが悪い。だから、それを止めたAが正しい…だろっ？」ﾆｶｯ

『！ﾌﾌｯ夜久先輩は、本当に優しいですね。』

笠「Aちゃん！リエーフ君に謝りなよ！！衛輔先輩とは、私が話してるから！！謝ることもできないの？！親の顔が見てみたいわ！！」

『っ！！…親の顔かぁ…私も見たい。』

笠「はぁ？！」

実は、私の親は私が小さい頃に他界している。
今の母は、親戚の人。