標的209 トゥリニセッテの過去と未来〔前編〕 ページ9
チェ「これもいくつかある私の仮の姿にすぎないがね、トゥリニセッテのための」
ツ「一体どういうことなんだ!?」
チェ「それは人にものを聞く態度ではないな。私への殺気が充満しているぞ諸君」
アルコバレーノにとっては呪いをかけた本人だから仕方ないよね…
チェ「もっとも私を倒そうなど、考え方の根本を間違えているがな」
ズオオ
ツ「な!!」
『これ人間が出せる炎なの!?』
リ「あり得ねえ力だ!!」
チェ「君達と私では規格が違うのだよ、科学的に生物としてね」
ヴ「貴様は宇宙人だとでも言うのか？」
チェ「むしろ生粋の地球人だよ。そして我が種族で現在生きているのは、私とユニだけだ」
ユ「え？」
ツ「ユ…ユニだって!?」
リ「ユニとお前が同じ種族だと…？一体どういうことだ!?」
『それに生粋の地球人ってどーゆーこと？』
チェ「話すつもりはなかったがたまにはいいだろう。気が変わったら、君達の意識か君達そのものの存在を消せばいいだけの話だしな…」
ラル「何!!」
簡単に言ってくれるね…
チェ「今まで君達が何を見聞きしたかは知らないが、これから私が話すことが唯一の真実だ。
我が種族は君達の種族が生まれる遥か前からこの星で生活していた
この奇跡の星地球を守ることが我が一族の使命だったのだ」
チェ「それ以降私はトゥリニセッテの全てを監視する立場となり、おしゃぶりの継承時にのみ姿を現すこととした」
アルコバレーノはなくてはならない存在だったんだ…
ユ「でも先祖のそんな話は聞いたことありません!!」
チェ「私と君の先祖は意見の不一致からケンカ別れしてね」
最後の２人なのに何してんの!?
チェ「彼女は私と違い次の種との共存を心から願っていたから、意識させないために隠したのだろう」
リ「未来に川平として現れたのもトゥリニセッテを守る為か、だが何故途中で姿を消した？」
チェ「私はユニの目が読めるのだよ。そしてあの時確信した、この子は死ぬつもりだがトゥリニセッテは守られるとな」
ユニかわいそ…チェッカーに心読まれて←
チェ「私が姿を現すのはおしゃぶりの維持…即ちアルコバレーノの世代交代の時と決めている」
ツ「待ってくれ!!他にトゥリニセッテを維持する方法があるはずだ!!」
チェ「あったらとっくにやってるさ…それに君は自分の心配をした方がいい。次期アルコバレーノの2番目の候補だぞ」
1番目はうちか…
ツ「その覚悟はできてる」
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作者名：黒猫（姉）＆白猫（妹） | 作成日時：2016年1月11日 4時
