25話 ページ25
結局その後、
連絡を聞き付けたAの家族が
倒れ込むように病室に入ってきては
お母さんは顔をびしょびしょにさせながら
Aに抱きついた。
しげは、涙を見られたくないのか
必死に堪えながらも「心配させんな」と笑って
Aの頭を軽く小突いていた。
検査をした結果、体の怪我はほんど治癒された
ものの、栄養分が不足している為、
しばらくはまだ入院とのこと。
栄養分を補給するための入院なので
全く深刻なものではない。
「わぁ…びっちょびちょ…笑」
改めて入院の手続きをしに行った両親と、
自分の家族にも報告してくる、と
電話を片手に部屋を出たしげ。
ぐっしょり涙で濡れた服を見て
苦笑いを浮かべるA
「あははっ、お母さん大号泣やったもんな笑」
「あんな泣いてるお母さん初めて見ました笑」
2人で笑い合って、少しの沈黙。
気まずそうに、布団の上で
手を握ったり、広げたり、指を絡めたり、
もじもじさせているAに、思わずまた
笑みがこぼれる。
「…あのぉ…えっと…その…」
「なん？」
「そのぉ、私達って…」
顔を真っ赤にさせながら、
チラチラと俺の方を盗み見る
「ん？」
「だ、だから…お、お付き合いしている
関係……に、なった、って…事です、よね？」
「…俺Aから返事貰ってへんけど…
いつの間に俺に返事したん？」
「…へっ!?
し、したじゃないですか!!」
「え？いつ？」
「先生がちょうど来た時に…」
「…え、ごめん、ドアの音と重なって…」
頬をかくと、
そんなぁぁ、と言いながら項垂れる
「…ごめん、もう1回言ってや」
「なんでですかっ
もう答え分かってるじゃないですか！
言う必要ありますか!?」
「あるに決まっとるやろ!!」
「恥ずかしいから嫌です!!」
布団を顔に押し付けて、バタバタと
暴れるAに、
お願い、と手を合わせて頭を下げる俺。
「う〜〜っ」
動かしていた足を止め、
チラ、と俺の顔を覗くA
「おねがい」
「…も、もう、言いませんから…」
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まいまい - あぁー、完結おめでとうございます。！(￣-￣)ゞ新作が出来ましたら、絶対見させていただきます。m(._.)m (2018年5月29日 8時) (
レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - あっあの、ずっと見続けますので、頑張ってください。(。・ω・。) (2018年4月30日 16時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
あゆさん(プロフ) - びびりなじゅんた君が可愛いので楽しみにしてます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年3月2日 21時) (レス) id: a1778e026f (このIDを非表示/違反報告)
orihata(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2018年3月1日 0時) (レス) id: 44d6a1b48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりの あきな | 作成日時：2018年2月28日 23時
