16話 ページ17
大丈夫…と信じて
いろんなことを試してみるけど
戻る気配は全く無くて、不安に包まれていく俺。
それでも、Aは
きっと大丈夫ですよ、と笑って
俺の不安を吹き飛ばしてくれる。
「…A、気分転換しよ」
「気分転換、ですか？」
「おん、何処行きたい？」
「…じゃあ、遊園地行きたいです」
「遊園地な」
動きやすい私服に着替えて、
肩にかけられるタイプの鞄に持ち物を
入れ替えて、家を出る。
マンションの下にある駐車場に止めた車に
乗り込んで、Aが座ったのを確認して
車を出す。
「遊園地なんて久しぶりです」
「俺も」
嬉しそうに外を眺めるAを見て
ほっ、と胸をなでおろす
笑顔を浮かべても
度々見せる悲しそうな顔を俺は見逃さなかった。
今日は少しでも気分が晴れるとええな。
愉快な音楽で遊園地を賑わせて、
あちらこちらから小さい子供の声がする。
平日と言えどもやっぱりチラホラお客さんは
おるみたいやな。
大人チケットを1枚買って
園の中に入ると、Aは小さく「わぁ…」と
感動の声を漏らした。
「なんから乗る？」
「やっぱり、ジェットコースターからですよ！」
「えっ、最初から!!?」
行きましょ!!と嬉しそうに駆け出したAに
慌てて俺も追いかける。
列に並んで、順番が来るのを待っている間
Aはワクワクしながらレーンを眺めている
「楽しみですねっ」
「…俺生きて帰って来れるかな」
「こんなので死んだらかっこ悪いですよ」
「こんなのって……」
『『きゃああああぁぁぁっっっ!!!!』』
物凄い高い所から落ちたと思えば
また上り…そして落ちる、その後は一回転…
ゾゾっと背筋が凍って体が震える
「大丈夫ですって!!」
「…無理やろ…これ…あかんって…」
なんてしている内に順番がきてしまって、
1番怖いとされる最後尾に座らされる。
Aは目をキラキラさせて、隣に腰掛ける
「なぁ、これ大丈夫？
もっとこう、しっかりしたやつやないと
あかんのちゃう？？」
「十分しっかりしてますよ!!」
「では皆さんいってらっしゃ〜い!!」
その言葉を合図に動き出すと
Aは嬉しそうな声をあげた
「わぁ〜早速登ってますねっ!!」
「最悪や…」
カタン、カタンと音を立てながら
ゆっくり上に登っていく
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まいまい - あぁー、完結おめでとうございます。！(￣-￣)ゞ新作が出来ましたら、絶対見させていただきます。m(._.)m (2018年5月29日 8時) (
レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - あっあの、ずっと見続けますので、頑張ってください。(。・ω・。) (2018年4月30日 16時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
あゆさん(プロフ) - びびりなじゅんた君が可愛いので楽しみにしてます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年3月2日 21時) (レス) id: a1778e026f (このIDを非表示/違反報告)
orihata(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2018年3月1日 0時) (レス) id: 44d6a1b48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりの あきな | 作成日時：2018年2月28日 23時
