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それから数日後、
鳥羽館長代理宛に図書特殊部隊から通達が出た。
所在不明図書の発生率が例年と比べて非常に高いことと、発生した所在不明図書を特殊部隊が発見したことを報告し、配架ミスが原因と考えられるので必要に応じ内部に注意を促すよう勧告したものだった。
案件に関わったものが安心したころ
特殊部隊は見事に足元をすくわれた。
────────────────────────
柴崎side
「柴崎くん、教育委員会から指定のあった
《望ましくない図書》を館長室に届けてくれないか。貸出し中でないものは複本まで全部」
副館長からそう頼まれたのはその日の閉館時間も近い頃である。
「何かあったんですか？」
「いや、館長代理に教育委員会からの来客があってね。《望ましくない図書》の貸出し制度をしていないことについての説明を聞きたいそうで、現物を見ながら話したいとのことだ。
僕もそれに立ち会おうと思って」
「へえ、こんな時間に行政関係が来るなんて珍しいですね
でも、複本まで必要ですか？参照しながら話すだけなら1冊で十分かと思いますけど」
「いや、複本まで見たいって要望でね。大変だろうが頼むよ」
「エレベーター使えるし大丈夫ですよ。すぐ届けます」
指定の図書を館長室へ届けて、閉館時刻を迎えたときである。
───────────────────────
〘哨戒中の警備より入電、良化特務機関が当館周辺に展開中！
総員、至急警戒態勢につけ！
館内に残っている利用者は至急館外へ退去してください！〙
放送が流れてからしばらくして、
〘業務部より、敵の本命は館長室です！〙
非常呼集で駆けつけていた郁と私はぎょっとして館内放送のスピーカーを見上げた。
『柴崎の声だ！』
考える前に体が動いた、それは郁も同じだったようで、手近な窓を開けて中庭に飛び降り、非常階段に向かう。
外から館長室まで上がれるはずだ。
「おい！」
手塚の声が咎めた
「命令と違うだろ！」
堂上教官からは正門の防衛に合流する支持が出ている。特殊防衛員とはいえ新人なので最も防御が固い地点への采配だった。
「柴崎が館長室だっつってんのよ！」
「何をバカな…図書館員の一士と堂上二正の指示とどっちが優先だ！」
『この場合は柴崎よ！こんな時に柴崎は意味のないこと言わないわよ絶対！』
「根拠がないだろうが！」
「あたし達は柴崎って女をよく知ってるわ、それが根拠よ！」
それ以上言わず非常階段に走った。
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ふき(プロフ) - 最高です！もう、一気に読んじゃいました！関西弁も最高だし！これからも頑張ってください！ (2018年12月20日 23時) (
レス) id: 1322b25ff7 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 物語の終わり頃主人公ちゃんやっと自分の 気持ちに気が付くことが出来ましたね。 パート2のほうではどうなっていくのかが 気になります。 (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 48ページのここの台詞 『男の子をかばいながら、すぐ終わるだろうって思ってたら、結構長くて…せめて誰が見つけてくれないかなっ これ正しくはせめて誰かではないんでしょうか？ (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じく46ページのここの台詞 抱きしめてもいいか聞かれたのに、 私から行かないと聞けないとは… これ正しくは私から行かないといけないとは... ではないんでしょうか？ (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 46ページのここの台詞 郁が越えを荒らげると玄田が難しい顔で呟いた。 これ正しくは声をではないんでしょうか？ (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぃ太 x他1人 | 作成日時：2018年10月17日 20時
