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郁が越えを荒らげると玄田が難しい顔で呟いた。
「状況としてはグレーだな……」
『…グレー……』
「グレーってなんですかグレーって！真っ黒じゃないですか、第三十一条違反でしょう！？」
「落ち着け」
堂上が割って入る。
「証拠がある訳じゃないし、そもそも三十条と三十一条に関しては保障されてるのは図書館の権利だ。部外者がこの権利を侵害した場合はこの条文を根拠に抵抗権を行使できるが、図書館が権利を行使しないことについての罰則規定はない」
「それに手口も巧妙だしね。館長代理がやったと判断しても故意とは判定しがたいよ」
小牧も口を添えた。
「配架を間違えたって言えば通る話だ。館長代理は着任して日が浅いしね」
「図書館法第四章は施行令に内部監査規定がないのが弱点ですからね」
手塚の発言に思わず
「あ、そうなの？」
とくちにだしてしまった郁
手塚は郁をじろりと睨んだだけで何も言わなかった。
「それにあの館長代理は素性がちょっと面倒でな」
「図書隊制度反対派の都議の人脈だ。証拠もないのにうっかり問題にしたら、図書隊の編向を逆に攻撃されるだろうな。柴崎が業務部で問題にしなかったのは正しい」
「この案件は俺が預かった上で司令に報告する。柴崎は回収した所在不明図書を所定の場所に戻しておけ。後日、堂上班が発見して戻した態で業務部に通達する。その時牽制(けんせい)くらいはできるように計らう」
言いつつ玄田が腰を上げた。
「なお、この案件はこの場の七名以外の他言を禁ずる。以上解散！」
────────────
「田辺さん！」
部屋に戻ろうとした時後から名前を呼ばれた。
小牧教官だ
『？はい。どうしたんですか？』
「さっきはごめんね、」
『さっき………あ！電話！』
「うん、手塚と話しててさ気がつかなかった」
『あー、いえ、その、』
「怒ってる？」
『…怒っては、ないんですけど…その、少し、、寂しかった、です、、、』
「……はぁ、ほんとに、可愛いなぁ」
『えっ、か、かわ……』
「俺が困っちゃうよ、寂しかったんだ、」
『…はい、』
「ねぇ、抱きしめていいかな」
『え、今ですかっ』
「うん、ダメかな」
『人、来ちゃいますよっ…』
「…なら、こっちならいい？」
小牧教官と行ったのは人通りのない細い通路、
夜ということもあり本当に誰も来ない
「…おいで」
抱きしめてもいいか聞かれたのに、
私から行かないと聞けないとは…
『めっちゃ恥ずかしいんですけど…』
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ふき(プロフ) - 最高です！もう、一気に読んじゃいました！関西弁も最高だし！これからも頑張ってください！ (2018年12月20日 23時) (
レス) id: 1322b25ff7 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 物語の終わり頃主人公ちゃんやっと自分の 気持ちに気が付くことが出来ましたね。 パート2のほうではどうなっていくのかが 気になります。 (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 48ページのここの台詞 『男の子をかばいながら、すぐ終わるだろうって思ってたら、結構長くて…せめて誰が見つけてくれないかなっ これ正しくはせめて誰かではないんでしょうか？ (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じく46ページのここの台詞 抱きしめてもいいか聞かれたのに、 私から行かないと聞けないとは… これ正しくは私から行かないといけないとは... ではないんでしょうか？ (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 46ページのここの台詞 郁が越えを荒らげると玄田が難しい顔で呟いた。 これ正しくは声をではないんでしょうか？ (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぃ太 x他1人 | 作成日時：2018年10月17日 20時
