図書館戦争 初めての気持ち

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『いない、やないですか』

「んー、そ？いるかもしれないよ？」

『いないですよ笑』

「ｸｸｸｯそうかな笑」

『はい笑』

「…今日は大人しいね、田辺さん」

『大人しい、ですか？』

「うん、いつもなら抱きしめてたら慌て出すのに」

『…そっちの方がいいですか？』

「うんん、俺的にはこっちの方が嬉しい」

『なんですか嬉しいって笑』

「田辺さんギュッてできるからね」

『ふふふっ』

「何かあった？」

『……なんもないですよ？』

「うそだ、今嘘ついてるよね？
本当は落ち着きたいほどいっぱいなんでしょ？」

『…小牧教官って、もしかしてエスパーだったりします？』

「はははっエスパーか、俺もなりたいよ」

『そんなに何でも分かっちゃうのに？』

「何でもじゃないよ、」

『そうですか？』

「うん、だって、田辺さんのココロちゃんと分かりたいのに何にも分からないしね」

『そんなこと、ないんですけどね、』

「そうだといいけど」
だって、助かってます、いつもいつも、

『はいっ、』

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

「ねぇ、話聞かせて？」

『…落ち着きたいほど、いっぱいなんです。
やから、小牧教官で落ち着いてるんです
小牧教官の匂いと声と体温とで、気持ちを落ち着かせてるんです。
知ってました？小牧教官が頭を撫でてくれるのも、ギュッってしてくれるのも、笑ってくれるのも、落ち着くんです。』

「っ…」

『でも、なんでか分からないんです。
落ち着くのに、ほかの人と喋ってるのを見ると、胸が痛くなる、モヤモヤってなって、嫌なんです。何でなんですかね？』

「…田辺さんは俺が誰と話してるのが嫌なの？」

『…誰と、特定の人じゃないんですけど、
女性隊員ですかね？女性隊員と話しているのをやたらと多く見るんです。
その度に、嫌な気持ちになります。』

「そっか、」

『…すみません、迷惑ですよね、仕事の時もあるし、普通に話したいですよね、ごめんなさい』

「うんん、迷惑じゃないよ、逆に嬉しい」

『何でですか？』

「んー、そうだね、これはちゃんと自分でわかってほしいから、俺からは言えない、かな」

『…そうですか、』

「でも、悪いことじゃないかな俺的にはね？」

『ふふふっならいいです！』

「ふふっ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

『元気、出ました！ありがとうございます！』

「いえいえ、」

『ってことで、その、離してほしい、かもです。』

「かも、でしょ？あと、俺がまだだからダメ」

『うぅ//わかりました/』

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