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山…the山での野外行程…
「図書隊員にこの訓練が必要な意味って一体何ですか」
「気分だ!
それ以上の説明が聞きたい場合は堂上が返答する。」
これでこらえていた小牧教官が吹いた。
「聞くか?」
「………結構です」
「訊かなきゃ訓練の意義を見出せない時点で意識が低いんだよ」
『…』イラッ
「なお、近郊の林業関係者からクマの目撃例が多数報告されているので気をつけるように」
『それどうやって気ぃつければええんですか!?』
「気をつけたからってクマ避けられるんですか、クマが出てすら強行しなきなならないんですか野外行程って!?──って先輩方も!わらうところじゃないですよねここ!」
「まぁ本州だしクマとは言ってもせいぜいツキノワグマだ。基本的には臆病な性質だし、この人数で行動してたら向こうのほうが勝手に避ける。万一格闘になったとしても1体1で勝てん獲物じゃないしな」
『いや、くまを相手に戦おうとかいう選択が出てくること自体が尋常じゃないんですけど普通は!』
「それにクマに勝てる人類なんて図書隊では玄田隊長くらいしか、」
「いやいや、そうでもないぞ」
とニヤニヤ笑う
「実弾の支給はありますか」
「訓練場外での行程になるため、銃器自体を携行しない。いざというときは各人独力で対処のこと」
『まじかぁ、』
「以上でミーティング終了。笠原、田辺は連絡事項があるから残れ」
「体調はどうだ」
『それは絶好調なんですけ…そこやないです。』
「うん……むしろ」
「ああ
まぁその、何だ。隊長も言ってたように大人数で行動してたらそうは出くわすもんじゃない。登山客が襲われたとかも滅多にないからこそニュースせいがあるわけで、俺が知る限り野外行程で実際にクマが出たことなんか1回もない」
『…』
チラッと小牧教官の方を見る、
目が会い、またニコッと微笑んでくれた
『ありがとうございます、』
「ちょっとだけほっとしました。キモチですけど」
「ともかく単独行じゃないからな」────
郁と堂上教官が話しているのを聞いている時
「田辺さん」
小牧教官に呼ばれた
『はい』
「クマ、こわいの?」
『そうですね、結構こわいです
でも、大丈夫です』
「なんで?」
『だって、小牧教官が助けてくれますよね?笑
頼れって言われたんでとことん頼ります!笑』
「はははっもちろん頼って笑」
『はい!』
『(あと、笑顔で安心しました。なんて言えないけどね?)』
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ふき(プロフ) - 最高です!もう、一気に読んじゃいました!関西弁も最高だし!これからも頑張ってください! (2018年12月20日 23時) (レス) id: 1322b25ff7 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 物語の終わり頃主人公ちゃんやっと自分の 気持ちに気が付くことが出来ましたね。 パート2のほうではどうなっていくのかが 気になります。 (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 48ページのここの台詞 『男の子をかばいながら、すぐ終わるだろうって思ってたら、結構長くて…せめて誰が見つけてくれないかなっ これ正しくはせめて誰かではないんでしょうか? (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じく46ページのここの台詞 抱きしめてもいいか聞かれたのに、 私から行かないと聞けないとは… これ正しくは私から行かないといけないとは... ではないんでしょうか? (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 46ページのここの台詞 郁が越えを荒らげると玄田が難しい顔で呟いた。 これ正しくは声をではないんでしょうか? (2018年10月30日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぃ太 x他1人 | 作成日時:2018年10月17日 20時