人間界へ！！れっつごー♪

第１話 大やもり視点 ページ1

大ガマ「やもり〜人間界いくぞ〜」

スパーンと襖を勢いよく開けたのは、五月蝿い親戚。

大やもり「いってらっしゃい。そのまま帰って来なくてもいいよ」

振り向かずに言う。正直この言葉は本性に近い。

大ガマ「ひでぇ。つーかいってらっしゃいってお前も一緒に行くんだぞ？」

大やもり「は？嫌だ。家に居たい。毎回大ガマはなんで俺を外に出そうとする？」

大ガマ「今回はオレが出そうとしてるんじゃねーの。エンマ大王からの依頼！仕事みたいなもの！！」

エンマ大王からの依頼？大ガマは手に持っていた手紙を読む。

大ガマ「さくらニュータウン？らしい。ケータがいる所だな。小学校へ通って感想を…？なんじゃこりゃ、珍しい依頼だな」

大やもり「なんでわざわざ小学校なんだよ…大ガマと二人なんて絶対嫌だから。これなら一人の方がいい」

本当に、なんで俺と大ガマを選んだ。仲があまり良くないの知ってるはずなのに。

大ガマ「いや、オレ達だけじゃないらしいぜ。
他の妖怪も何人かいるっぽい」

え、他の妖怪も一緒に行くの…？気使うなぁ

大ガマ「詳しい事は明日説明すると。他の妖怪もくるんじゃね？」

はぁ…俺はやもりなんだから仕事は在宅士でいいだろうに、家を守ってるだけでいいだろ……
てか、外怖い、人間界怖い。マジで大ガマだけじゃなくて俺もなんだよ！

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