第43話 『アンデッド・エネミー その� � ページ44
【斎藤side】
キンッと音がして俺を避けるようにナイフが飛んでいく。
今すぐここから逃げ出したいが、足はガタガタだし腰も抜けている。
2人に参戦する勇気もない……というか参戦できない。
俺から出ているこのスライムのような何かも未だべったりと2人の近くにいる幽霊的な何かに張り付いたままだ、正直行って申し訳ない。
花京院はチラチラとスライムを気にしてるし、承太郎に関してはさっき舌打ちが聞こえた。それがスライムに対してか量が増え続けるナイフに対してかは分からないのだが。
「……ッ」
ふと、どちらともなく息をのむ声が聞こえてくる。
改めて2人の顔を見たら冷や汗をかき最初より集中力ではないが意識が散漫してきているようだ。
その時、ピッとナイフが頬を掠めて飛んでいく。
バッと顔を上げ、2人をよく観察する。
承太郎は怪我こそしていないものの制服の端がナイフによって刻まれてきている。
花京院も大きな怪我はないが腕やら顔やらにかすり傷があった。
(こ、このままじゃ、だめだ)
俺が、なんとかしねえと…！
震えていた足が止まった。
ゆっくりと立ち上がりナイフを投げている今回の騒動の張本人−−−丸山を睨む。
恐怖で染まっていた体に不思議な酩酊感を感じる、その時、頭の中で聞いたことあるような無いような、どこか懐かしい声が響いてきた。
『我が主人、皆を助けたいか？』
俺は迷いなく頷く。
『そうか…では紡げ。我の名を……我が名は』
『「アンデッド・エネミー！！！」』
俺が突然叫んだこともだが、花京院が驚いた様子で幽霊的ななにかをみる。
「こ、これは…ッ！どうして！」
承太郎も驚いてこちらに少し視線を向けた。
「パワーが戻って…いや、回復してるのか…？」
丸山が俺を射殺すような目で睨みつける。
「な、なんで…！今更スタンドパワーが戻るはずないのにッ！−−−ハッ！？ま、まさか…」
『我が主人よ。紡げ守りたければ、な』
「分かってるさ」
『「
花京院と承太郎の幽霊(？)からスライムが剥がれて俺の前まで戻ってくる。
スライムは、いや、エネミーは赤色から目に痛い黄色にゆっくりと変化していった。
「……さぁ、反撃だッ！」
−−−−
しばらく投稿してなくてすみません(´-ω-`)
新年明けてしまいましたおめでとうございます。
今年もこの小説をよろしくお願いします！
第44話 『アンデッド・エネミー その�◆戡�←第42話 『薄情者』
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人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます( >▽<)ゞ 携帯が調子悪くてDSやパソコンからの更新になってしまって前よりも更新が遅くなってしまうかも知れませんが、お付き合いください！ (2019年10月5日 20時) (
レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 今回も面白かったです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年10月5日 20時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます笑！これからの展開を楽しみにしているあなたのためにも、頑張ろうと思います！ (2019年9月25日 22時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 人力車さん» いい展開になって来ましたね、次回が楽しみです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年9月25日 19時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» いつもコメントありがとうございます！！前より少し更新ペースは落ちてしまいましたが頑張ろうと思います！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人力車 | 作成日時：2019年8月17日 10時
