十一話 ページ13
気づけば、暗闇の中にいた。
誰もいなかった。
いるのは、俺一人。
どの方向へ首を動かそうと、見えるのは暗闇。
歩いても歩いても、景色が変わることはない。
そのとき、ふと冷たい感触がした。
「誰かいるのか？」
目を開けた。
そこにいたのは、岩融だった。
俺の額に手を当てていた。
「岩融………。」
「藍。目が覚めたか。調子はどうだ？」
「まだ少し、頭が痛い。」
「そうか。」
俺は額にある岩融の手を掴んだ。
「冷たいな。」
「皿洗いをしてきたばかりだからなぁ。」
掴んでいる岩融の手を額から剥がし、頬に当てた。
すると岩融は、もう片方の手も、俺の頬に当てた。
「気持ちいいか？」
「うん………。冷たい………。」
岩融の両手に、自分の両手を重ねる。
岩融の冷たい手は、俺の熱を全て奪ってしまいそうだった。
「腹は減っていないか。」
「空いた。」
「ならば、何か作ろうか。待っていろ。」
頬から手が剥がされ、岩融は立ち上がって部屋を出ていった。
障子からは、日の光では無く、月の光が差し込んでいた。
「夜か…………。」
まだ少し冷たい頬に手を当てて呟く。
自分の熱が、頬にだけ一点集中しているのは何故だろう。
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霊印(プロフ) - 飛鳥#鯰尾は天使ださん» いーえ！こちらこそ、宜しくお願いします！ (2017年4月18日 19時) (
レス) id: f4c2f9183c (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥#鯰尾は天使だ(プロフ) - 霊印さん» 申請ありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2017年4月16日 22時) (レス) id: c43c931e12 (このIDを非表示/違反報告)
霊印(プロフ) - 飛鳥#宿題なんて知らんさん» 私もです！有難うございます！宜しくお願いしますね！ (2017年4月16日 21時) (レス) id: f4c2f9183c (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥#宿題なんて知らん(プロフ) - 霊印さん» 本当ですよ！是非友達になってください！！！！！岩融について語り合える友達が欲しかったんです！よろしくお願いします！！！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: c43c931e12 (このIDを非表示/違反報告)
霊印(プロフ) - 飛鳥#宿題なんて知らんさん» ほんとですか！有難うございます！是非お友達になりましょう!!!! (2017年4月15日 16時) (レス) id: f4c2f9183c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霊印 | 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2016年3月27日 20時
