喫茶店ポアロの新人店員さん4 (ページ4)

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１２９話「犠牲者」ページ4

『カン、カンッ、カンッ』

組織の人間が階段をのぼってきていると思った景光は自分の胸に拳銃をあてた。

景光「(ここまでか……)」

A「(景光は零くんのことを組織の人間だと勘違いしてる…！早く景光にその事を知らせないと……！！)」

Aが立ち上がったその時、

『ドンッ』

辺りに銃声が響いた。

その拳銃の引き金をひいたのは景光だった。

A「…景…光……？」

Aは呆然として血だらけの景光を見つめた。

A「…っ、はやく廃ビルに行かないと…！！」

Aは急いで廃ビルに向かった。

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〜廃ビルの屋上〜

『バンッ！』

Aが勢いよく屋上のドアを開けると、しゃがんでいる降谷の姿があった。

A「零くん！！景光は……！？」

降谷「もう、息がない……」

そう言うと､降谷は立ち上がった。

A「そんな……っ！！」

Aは倒れている景光に近づいた。

A「！」

Aは景光がスマホごと自分を撃ったことに気づいた。

A「(スマホごと…自分を撃ったの…？公安の情報を守るために……)」

A「(私が…景光を殺したも同然だ……、もっとはやく気づいていれば……っ)」

Aは動かない景光を抱き寄せると、静かに泣いた。

A「う…っ、…景光……っ」

降谷「……」

降谷は言葉が出ず、呆然とその様子を見つめていた。