検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:14,458 hit

127話「公安の人間」 ページ2

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー諸伏景光に関する調査報告ー






諸伏景光(もろふしひろみつ)


年齢:25歳

性別:男






●月 ✕日


駅近くのカフェにて。
おそらく公安の者と思われる人物と対談していた。





□月 ○日


繁華街にて。
スーツを着て、公安の部下と歩いているのを目撃。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








資料に書かれている内容を見たAは言葉を失った。






A「(組織に…景光が公安だってことがバレた……)」








A「……」









景光「…A、落ち着いて聞いてくれ」





景光「俺は明日、組織に殺される。だから、組織に殺されるまえにAに俺を殺してほしいんだ」









A「!…私に殺してほしいってどういうこと…?」


と、Aは震えた声で言った。









景光「…俺は明日、組織に駅の近くにある廃ビルに来るように言われた。たぶん、そこで殺される…、だから、廃ビルで組織に殺されるまえに俺をこのスマホごと銃で撃ってくれ」




そう言うと、景光はポケットからスマホを取り出した。







景光「このスマホには、公安の重要な情報が入っている。だから組織に見られるわけにはいかないんだ」








A「…じゃあ、逃げようよ!組織に見つからないような遠くに!」






景光「いや…もう時間がない。それに、この資料からわかるように、組織の目がどこで光っているかわからないこの状況で逃げるのは、ほぼ不可能だ…」






A「…っ」








景光「A……お前にしか頼めないんだ」









A「零くんには……この事言ったの?」






景光「いや…まだ言ってない。ゼロに言ったら、俺が廃ビルに行くのをとめるだろうからな……そうなったらゼロも公安だと組織にバレるかもしれない…。でも、明日ちゃんと言うつもりだ」









A「………わかった」









景光「!………ありがとう、A」




そう言うと、景光は寂しそうに笑った。

128話「足音」→←126話「極秘」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
157人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます頑張ってください! (2020年4月3日 9時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2019年11月30日 12時) (レス) id: 7d89056dc9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:グレイ | 作成日時:2019年11月9日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。