127話「公安の人間」 ページ2
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ー諸伏景光に関する調査報告ー
年齢:25歳
性別:男
●月 ✕日
駅近くのカフェにて。
おそらく公安の者と思われる人物と対談していた。
□月 ○日
繁華街にて。
スーツを着て、公安の部下と歩いているのを目撃。
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資料に書かれている内容を見たAは言葉を失った。
A「(組織に…景光が公安だってことがバレた……)」
A「……」
景光「…A、落ち着いて聞いてくれ」
景光「俺は明日、組織に殺される。だから、組織に殺されるまえにAに俺を殺してほしいんだ」
A「!…私に殺してほしいってどういうこと…?」
と、Aは震えた声で言った。
景光「…俺は明日、組織に駅の近くにある廃ビルに来るように言われた。たぶん、そこで殺される…、だから、廃ビルで組織に殺されるまえに俺をこのスマホごと銃で撃ってくれ」
そう言うと、景光はポケットからスマホを取り出した。
景光「このスマホには、公安の重要な情報が入っている。だから組織に見られるわけにはいかないんだ」
A「…じゃあ、逃げようよ!組織に見つからないような遠くに!」
景光「いや…もう時間がない。それに、この資料からわかるように、組織の目がどこで光っているかわからないこの状況で逃げるのは、ほぼ不可能だ…」
A「…っ」
景光「A……お前にしか頼めないんだ」
A「零くんには……この事言ったの?」
景光「いや…まだ言ってない。ゼロに言ったら、俺が廃ビルに行くのをとめるだろうからな……そうなったらゼロも公安だと組織にバレるかもしれない…。でも、明日ちゃんと言うつもりだ」
A「………わかった」
景光「!………ありがとう、A」
そう言うと、景光は寂しそうに笑った。
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イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます頑張ってください! (2020年4月3日 9時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2019年11月30日 12時) (レス) id: 7d89056dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グレイ | 作成日時:2019年11月9日 16時