９０話「黒の組織」 ページ10
中に入ると、Aはコナンのいる部屋に案内された。
灰原「ほら、江戸川君、Aさんが来たわよ」
灰原は部屋のドアを開けると、ソファに座っていたコナンにそう言った。
コナン「あ…､Aさん！」
灰原はその様子を見ると、部屋を出て行った。
コナン「ところで……"話"って？」
コナンは目つきを鋭くして､Aを見た。
A「君に聞きたい事は二つあるんだ……､一つ目は､君の"正体"についてだよ」
コナン「っ！」
コナンはわかりやすくAから視線を逸らすと、動揺した。
コナン「(やっぱり…Aさんにはバレていたか……)」
A「…単刀直入に言うけど…、君はあの有名な高校生探偵の工藤新一君、だよね？」
コナン「…あぁ、俺は工藤新一だ、今は色々あって体が縮んでるけどな」
A「！…意外とあっさり認めてくれるんだね…」
コナン「ば、バレてんだから仕方ねーだろ;」
そう言うと、コナンは口を尖らせた。
A「はは……そして、二つ目は君に"協力者"になってほしいという相談なんだけど…」
コナン「…協力…？」
A「…私たち公安は今、"黒の組織を壊滅させる"という計画を立てているんだ」
コナン「(！…黒の組織…)」
A「そこで、君の力をかしてほしい」
Aは真剣な表情でそう言うと、口を開いた。
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
