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１１５話「あの日」 ページ38
A「松田！包帯とか持ってない？」
松田「え？…一応カバンに入ってるけど…」
松田はAに包帯を渡した。
A「ありがとう！……赤井さん、少しじっとしていてくださいね」
そう言うと、Aは慣れた手つきで包帯を赤井の腕に巻いた。
A「はい、もう動いていいですよ」
赤井「…すごいな」
赤井は、自分の腕に丁寧に巻かれた包帯を見てそう言った。
A「親が医者だったので…」
と、Aは少し照れながら言った。
赤井「…ありがとう、君のおかげで少し楽になったよ、いつかこの借りは返す」
A「んー……じゃあ、私が怪我して入院した時はお見舞いに来てくださいね！」
A「…まぁ、冗談ですけ」
と言う、Aの言葉を赤井がさえぎった。
赤井「あぁ、＿＿じゃあ、君が怪我をした時は、俺が花束を持ってきてあげよう」
A「…え？」
Aは予想外の言葉に目を丸くした。
A「えっ？じょ、冗談ですよね？」
と、赤井の真面目な表情にAは驚いた。
赤井「…さぁな」
赤井はフッと笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーAsideー 〜in病室〜
A「(やっぱり……この花束を置いてくれたのは、赤井…さん…？)」
Aはスマホを手に取ると、電話帳を開いた。
A「……」
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
