１１４話「可能性」 ページ37
A「く、車が海に…！」
すると…
松田「おーい！Aー！」
A「ま、松田！」
松田「騒がしいけど何かあったのか？」
松田は辺りを見回してそう言った。
A「そこの崖を走っていた車がガードレールを突き破って海に……！」
と、Aは青ざめた顔で言った。
松田「な、何だと！？」
すると、それを見ていた赤井はすばやく海に飛び込み、救出に向かった。
A「あ、赤井さん！？」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しばらくすると、赤井が被害者を抱きかかえて海から上がってきた。
蘭「あっ！お兄さん戻ってきた！」
新一は赤井に駆け寄った。
新一「ねぇ…その人助かるの？」
赤井「その可能性はもうない…」
そう言うと、赤井は被害者の男性を砂浜におろした。
新一「…そのバッグは？さっきまで持ってなかったよね」
新一は赤井が肩に掛けているバッグに気づいた。
赤井「あぁ、これは……この男が何者かを探る手がかりさ」
新一「("手がかり"…？)」
赤井「…っ」
すると、赤井は右腕に痛みを感じ､顔を歪めた。
赤井「(海に潜った時に怪我をしたのか…？)」
A「あ、赤井さん！右腕､怪我してるじゃないですか…！」
赤井の右腕はザックリと切れて、血が出ていた。
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
