１０７話「お見舞い」 ページ30
〜1週間後〜 ーin喫茶ポアロー
『カランコロン♪』
安室が店に入ると、カウンターの近くでうずくまっている梓がいた。
安室「えっ、梓さん！？大丈夫ですか…！？」
安室が急いでかけよると、梓は安室に気づいて顔を上げた。
梓「あ、安室さん……！」
梓は左足を抑えながらそう言うと、ゆっくり立ち上がった。
安室「た、立って大丈夫なんですか？」
梓「テーブルに足をぶつけただけなので大丈夫です！」
安室「そうですか…、梓さんも骨折には気おつけて下さいね」
梓「"も"ってことは、安室さんの知り合いで誰か骨折したんですか？」
と、疑問に思った梓は安室に問いかけた。
安室「はい、1週間前くらいに色々あってAの左足と右手が骨折してしまったんですよ…」
梓「えぇっ！？私、それきいてませんよ！？」
梓は驚いて目を見開いた。
安室「えっ、Aから言われてないんですか？」
梓「はい……、1週間前に電話で『1ヶ月くらいバイト休みます』しか言われてないです」
安室「うーん…、まぁ、Aの事だから梓さんに心配をかけない為に言わなかったんだと思います…」
梓「でも、お見舞いに行った方がいいですよね…！…私、今日病院に行ってきます」
すると…
『カランコロン♪』
蘭「こんにちは〜」
店に入って来たのは、蘭と世良だった。
安室「おや、今日は園子さんと一緒じゃないんですか？」
蘭「園子は今日用事があるので来れなかったんです…」
世良「…ん？今日もAさんいないのか？」
店内を見回した世良はそう言った。
蘭「Aさん、最近来てないですけど…なにかあったんですか…？」
梓「あ、実は……」
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
