９１話「返事」 ページ11
ーコナンsideー
A「…もちろん､すぐに返事をしろとは言わないからじっくり考えてほしい」
そう言ったAさんの表情はいつになく真剣だった。
コナン「…」
A「じゃあ、今日はもう帰＿＿＿」
と、Aさんがソファから立ち上がり､ドアノブに手をかけたところで俺はAさんをよびとめた。
コナン「まって、Aさん！！」
A「？…どうしたの？」
コナン「俺、Aさんに協力するよ……いや、協力させてほしい…！」
A「…！本当にいいの…？」
Aさんは、驚きのあまり目を見開いていた。
コナン「あぁ…！俺も公安の協力者になって、黒の組織を壊滅させたいんだ…！」
A「っ…！…ありがとう、新一君」
そう言うと、Aさんは微笑んだ。
すると…
「ガチャッ」とドアが開いた。
部屋に入ってきたのは、ティーカップが乗ったトレイを持った灰原だった。
灰原「…紅茶持ってきたわよ」
コナン「お、灰原！サンキュー」
コナンは灰原からティーカップを受け取ると、もう一つのティーカップをAに渡した。
コナン「ほら、Aさんの」
A「ありがとう！」
と、Aはティーカップを受け取った。
その様子を見ていた灰原は､眉をひそめ、コナンに小声で話しかけた。
灰原「ちょっと…、あなた、Aさんに対して子供っぽく振る舞わなくていいの？正体がバレたらどうなるか＿＿＿」
コナン「ん？Aさんには正体も、もうバレてんだから別にいいだろ？」
と、すました顔で言うコナンの肩を灰原は「ガッ」と掴んだ。
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
